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意念と気功による呼吸法について

気功は、古くから伝わる中国の伝統健康法です。気功の歴史も長く、約4000年~5000年前からおこなわれていたとする専門家が多いようです。

気功について、現代では人の評価も割れ、「そんなに簡単に身体が健康になるはずがない」と思っている人や、すぐに“氣”を感じることができて効果を感じる人、逆に氣の感覚がわからない人など、人によりさまざまです。

気功を感じることができる人は、”氣”について「フワッとした感覚」「ピリピリした感じ」「温かい感じ」などを感じているようです。

中には、気功を受けるとリラックスした状態になり、直ぐに眠ってしまう人やすっきりして身体や心が楽になる人もいます。

”氣“を感じることができない人は、あまり気功に興味がなく「そんなことはあり得ない」などと決めつけている人が多いようです。

気功をうまく感じることにより、身体や心が穏やかに健康になります。

気功は、意念(いねん)といって、氣の塊(エネルギー)を自分の意思でコントロールする方法です。

そして意念により、氣を体内で循環させたり相手に施したりして、心や身体を健康にする方法が気功です。

気功は、「未病」「於血」を防ぐ効果もあるといわれています。また、気功には、私たちが普段おこなっている呼吸と違う呼吸法をおこないます。

気功独自の呼吸法により、自律神経のバランスを整えたり、身体や心をリラックスしたりすることが可能です。

今回は、意念と気功による呼吸法について解説します。

意念とは

前述したとおり、意念とは「“氣”の塊(エネルギー、情報)」を自分の意思でコントロールして、心や身体を健康にする気功のことを指します。

通常、意念という言葉の意味合いは、意識や気持ち、考えなどのことを指します。

気功の世界では、意念は「意(心)を以って念ずること」とされています。

意念は、脳が作り出す意識やイメージ(脳科学的には情報)でもあり、脳から身体に対して意念(情報)が命令となって伝わり身体が動きます。

気功用語では、「意気相随(いきそうずい」「意守」「意守丹田」といった言葉があります。

意気相随とは、「人の意志の向かうところに氣が流れること」をいいます。

意守とは「意志を守ること」であり、意識を特定の場所や流れに固定して、さまざまな場所にさまよわせないことをいいます。

意守丹田は、氣の倉庫といわれる丹田(臍下三寸の奥)に意識を集中することです。

これらの用語からもわかるとおり、意念とは意(心)により、自分や他者などに対して氣を流したり氣を集めたりすることをいいます。

気功における呼吸法

前述したとおり、気功とは意念により氣の塊(エネルギー)を体内で巡回させたり、相手に施したりして心や身体を健康にする方法です。

また、気功とは腹式による呼吸法や意(意識)により、体内や場の氣の流れを改善する方法です。

瞑想は、「悟り」や「気付き」を得る方法ですが、瞑想の前に気功をおこないリラックスして瞑想に入ることが多いようです。

気功でおこなわれる呼吸法は腹式呼吸ですが、腹式呼吸には「順腹式呼吸」「逆腹式呼吸」の2種類があります。

気功の諸派により呼吸法は異なります。この2つの腹式呼吸は、健康効果に違いがあります。

腹式呼吸は、無意識におこなわれている浅くなった呼吸を意識的に深く大きくゆっくり呼吸させて、副交感神経を優位にさせます。

すると、心や身体がリラックスして、自律神経のバランスが整えられるなどの効果が得られます。

腹式呼吸は、ゆっくり大きく呼吸をおこなうため、血流が改善され内臓の働きがよくなり新陳代謝が改善されます。

これにより、胃腸の消化機能が改善したり、内臓脂肪の燃焼効率がアップしたりします。

順腹式呼吸とは、一般的にいわれている腹式呼吸のことです。

この呼吸法は、息を吸ったときにお腹を膨らませて、息を吐いたときにお腹をへこませます。

順腹式呼吸をおこなうと、横隔膜が下がってお腹が膨らみます。

これに対し逆腹式呼吸は、息を吸ったときにお腹をへこませるため、横隔膜が上がって胸郭が広がります。

すると、肺一杯に酸素を取り入れることができるため、体内の対処機能が改善されるといわれています。

逆腹式呼吸は、息を吐いたときにお腹を膨らませるため、横隔膜は下がることになります。

実際におこなうと違いがわかりますが、順腹式呼吸よりも逆腹式呼吸の方が内臓を大きく動かしているため、インナーマッスルを鍛えていることになります。

これは、逆腹式呼吸をおこなうことにより、腹圧(腹腔内の圧力)が上昇するためです。

逆腹式呼吸は、インナーマッスルだけでなく、お腹周りや体幹の筋肉を積極的に動かす呼吸法なので、順腹式呼吸よりも運動効果が高いといえます。

内臓脂肪の燃焼効率や消化機能の改善には、順腹式呼吸よりも逆腹式呼吸の方が優れているといえます。

胸式呼吸は、胸だけを広げておこなう呼吸法であり、逆腹式呼吸のようにお腹をへこませるわけではありません。

したがって、逆腹式呼吸の方が胸式呼吸よりも酸素を多く(2倍以上)肺に取り込むことが可能になります。

また、逆腹式呼吸で横隔膜を下げるように息を吐くことにより二酸化炭素などの老廃物をより体外に排出することができます。

これにより、肺の酸素と二酸化炭素のガス交換能力が高まり、肺機能が向上します。

逆腹式呼吸は、丹田(臍下三寸の奥)に意識を集中しておこなう呼吸法でもあり、集中力アップ効果に期待が持てます。

さらに、副交感神経が優位になるため、身体の筋肉や緊張が解かれてリラックス状態になります。

これにより、血液やリンパの流れが改善されるために、新陳代謝や消化機能の改善につながります。

逆腹式呼吸のやり方

前述したように、逆腹式呼吸は息を吸ったときにお腹をへこませて、息を吐いたときにお腹を膨らませる呼吸法です。

順腹式呼吸と比べると、慣れるまでに難しく感じることがあるかもしれませんが、慣れるとさまざまな効果が得られる呼吸法です。

ぜひ、逆腹式呼吸を会得して、習慣的におこなうようにしましょう。

逆腹式呼吸は、正座やあぐら、椅子などに座ってリラックスした姿勢になります。

最初に、肺の中の空気をすべて出し切るような感じで、息を吐ききります。息を吐くと同時に、身体の力を抜いてリラックスします。

次に、息をゆっくり鼻から吸って、お中を少しずつへこませていきます。大切なことは、呼吸をゆっくりとおこなうことです。

息を吸うときに、肛門を締めるような感じで呼吸をおこなってもかまいません。

これ以上息が入らないくらいまで呼吸をおこなったあと、再度ゆっくりと息を吐きながらお腹をゆっくり膨らませていきます。

このとき、お腹と肛門を緩めるようなイメージでおこなうと、よりリラックスして逆腹式呼吸をおこなうことができます。

逆腹式呼吸は、鼻から息を吸って、鼻から息を吐くことがベストです。鼻呼吸は、鼻毛や粘膜がウイルスや細菌の侵入を防いでくれます。

もし、呼吸が苦しいようでしたら、息を吐くときに口でおこなってもかまいません。

逆腹式呼吸は、就寝前や起床時に、30回くらいおこないましょう。慣れてきたら、回数を増やしてもいいでしょう。

大切なことは、呼吸法を習慣化しておこない、自分のものにすることです。

このように、気功における呼吸法を身につけるだけでも、心や身体の緊張が解けてリラックスしたり集中力をアップさせたりすることが可能になります。

仕事や勉強でよく緊張する人などは、ぜひ気功による呼吸法を取り入れて快適な生活を送るようにしましょう。