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冬至(とうじ)はこれから良いことが始まる「一陽来復」の日

冬至とは、夏至(げし)から徐々に日照時間が減り南中の高さも1年で最も低くなるため、太陽の力が一番衰える日だと古来より考えられていました。

冬至(とうじ)の意味は、直訳すると「日短きこと至る(きわまる)」という意味です。古来から中国では、冬至から新年が始まる日とされ、先祖を祀る風習があります。

そして、冬至からどんどん日照時間が増えるため、中国ではこの日から良いことが始まる「一陽来復(いちようらいふく)」の日ともいいます。

今回は、冬至(とうじ)はこれから良いことが始まる「一陽来復」の日について解説します。

 

冬至とは

冬至は、12月22日頃(2017年は12月22日)の日のことです。太陽黄径270度で、大雪から数えておおよそ15日目の日になります。

北半球では、この日が日の出から日没までの時間が一番短くなります。冬至は、太陽が軌道上の最も南に来るときで、日の最も長い夏至と反対になり、夜が最も長く昼が最も短い日です。

冬至は別名「一陽来復(いちようらいふく)」の日とも呼ばれています。一陽来復という言葉は、中国の「易経(えききょう)」に出てくる言葉です。

昔の中国の暦では、10月はすべて「陰の気」で覆われていて、11月になると「陽の気」が復活すると考えられていました。

これは、11月に入ると太陽の力が復活して勢いを増すという考えによるものです。

新年とは、新しい年が来ることですが、易経の考えでは悪いことが続いた後に良いことがどんどん来るという意味も込められて「一陽来復」という言葉が冬至のときに使用されるようになりました。

一つの考え方ですが、冬至までに悪いことがたくさんあったと思う人は、「これからどんどん良いことが陽と共にやってくる」と思うといいでしょう。

良いことを思うだけで人は嬉しくなり、人生は好転します。一陽来復という日が、自分の人生が好転するきっかけになれば幸いです。

神社などでの冬至のお祭り

有名な伊勢神宮は、とても計算された設計が施されています。例えば、伊勢神宮の宇治橋と鳥居の丁度中央から、朝日が昇るように設計されているのです。

このような伊勢神宮の作りに、日本人は神秘性を感じるのでしょう。伊勢神宮では、この現象が冬至の前後2ヶ月間見ることができます。

そして、冬至の日に「冬至祭」がおこなわれ、宇治橋前では人々に「冬至ぜんざい」が振る舞われています。

冬至の食べ物

冬至の食べ物は、言葉に「ん」の付く食べ物を食べる風習が昔からおこなわれています。そのため、冬至にカボチャや小豆粥を食べるのです。

カボチャに「ん」が付いてないのに、なぜカボチャを食べるのでしょうか。カボチャは、別名「南京(なんきん)」といいます。

確かに、「ん」が付いています。カボチャ(南京)以外にも、「ん」が付く食べ物を考えてみましょう。

例えば、人参(にんじん)や蓮根(れんこん)、銀杏(ぎんなん)、金柑(きんかん)、寒天(かんてん)、うどんなどです。

よく見ると、「ん」が2つ付くものばかりです。2つも「ん」が付けば、さらに運や福が舞い込んでくると考えられたのでしょうか。

「うどん」も冬至に食べられる食材です。しかし、うどんには「ん」が2つ付いていません。

なぜ、うどんも冬至に食べられるのでしょうか。それは、うどんは昔、「饂飩(うんどん)」と呼ばれていたからです。

これらの食材を「冬至の七種(ななくさ)」といいます。そして、これらの冬至を過ごす風習のことを「運盛り」といいます。

「ん」は、運と昔の人は考えていて、運がつく食べ物をお供えしたり食べたりしていたのです。現在でも、関西圏を中心に根付いている風習です。

カボチャを冬至の七種として食べるのには理由があります。カボチャは、夏に収穫しても冬まで保存が利く数少ない食材なので、冷蔵庫がない昔の人に重宝されていました。

また、カボチャは栄養豊富なので、「カボチャを食べると無事に冬を越せる」という言い伝えもあるようです。

「冬瓜(とうがん)」は「ん」が2つ付きませんが、夏の食材であっても冬まで保存が利く食材なので、この名前が付けられたようです。

冬至では、冬至の七種以外にも、「こんにゃく」を食べる風習があります。

冬にこんにゃくを食べるのは、こんにゃくは食物繊維が豊富で、体内に溜まった毒素(砂)を体外へ排出する作用があると昔の人は考えました。

そのため、冬場にこんにゃくを食べることを「砂おろし」といいます。

冬至の過ごし方

冬至には、昔から「柚子湯」に浸かる風習があります。

柚子には、血行を促進する作用があるといわれており、血行が良くなることで冬の季節に流行る風邪やインフルエンザの予防に良いとされています。

また、柚子には柚子独特の香りが「邪気払い」になるといわれています。

言葉の語呂合わせでも、柚子湯に入ることで「融通が利く」ことになるといわれています。融通を柚子に例えているのですね。

まとめ

冬至は、古来から新しい一年の始まりとして大切な日と捉えられていました。確かに、お日様が出てくると「今日も一日頑張るぞ」という気になります。

現代医学でも、日に当たることは、ビタミンDが体内で作られて骨が丈夫になることが立証されています。

考え方も、「日が長くなることは良いことがどんどん起こる」と思えば、毎日が嬉しく楽しく過ごせるでしょう。

現代人は、仕事や勉強などで疲弊しています。そのため、うつ病になったり自殺したりするような記事が、新聞やメディアで毎日のように報道されています。

一陽来復の日をきっかけとして、自分が健康で幸せな日々を送れるようになれれば幸いです。