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トランス状態(変性意識状態)の作り方

誰でも、集中できないときがあります。集中できないときには、仕事や勉強などに身が入りません。私たちの脳は、3%~5%しか使われていないといわれています。

集中できない原因は、悩みやトラブル、心配事、栄養、睡眠不足など、さまざまです。そんなときに、集中力を高める方法があります。

例えば、意識を一点に集中する方法です。メジャーリーガーのイチロー選手やラグビーの五郎丸選手などは、試合中に集中するために「ルーティン」をおこないます。

イチロー選手がおこなうルーティンは、ピッチャーに対する侍のごとく相手を鋭く見据える構えです。

五郎丸選手は、キックの前に、手を前後に動かして自分のキックによりボールがポールの真ん中に吸い込まれるイメージをルーティンで描きます。

これらの動作は、心理学などでは「アンカーとトリガー」といいますが、あのような動作をおこなうことにより、「トランス状態(変性意識状態)」という集中した状態を作るのです。

一流選手は、ルーティンにより、トランス状態を作ることが上手なため、スポーツで成功するのです。

今回は、トランス状態(変性意識状態)の作り方について解説します。

 

トランス状態(変性意識状態)とは

スポーツ選手が試合に集中しているときは、「トランス状態(変性意識状態)」という凄く集中した状態を作り出しています。

つまり、私たちが通常過ごしている意識状態とは違った状態です。私たちが、通常過ごしている状態は、通常意識状態です。

トランス状態は、他のスポーツやビジネスなどでも例えることができます。例えば、長距離ランナーが走っているときに苦しさを超えると、一種の恍惚感を感じることがあります。

この感覚のことを「ランナーズハイ」といいます。スポーツ選手だけでなく、ビジネスの世界でも、FXや株のトレーダーなどが取引をおこなっているときにもトランス状態が起きています。

例えば、取引に集中して、頭脳が高速回転して判断がさえまくる状態のことを「ゾーン」といいます。

これらの状態は、すべてトランス状態(変性意識状態)に入った状態です。

他にも、アーティストのライブで観客が熱狂したり、覚醒剤や麻薬などのドラッグを仕様したりすることでもトランス状態に入ります。

つまり、私たちは、知らず知らずのうちにトランス状態に入っているのです。

 

ネガティブトランス状態とANT

通常意識は、自分が今「ここに感じている意識状態のこと」を指します。トランス状態では、自分が今「ここに感じていない状態のこと」を指します。

前述したとおり、何かの物事に集中しているときにトランス状態に入りますが、悩みや怒りなどを思い出している状態でもトランス状態に入っているのです。

この状態を「ネガティブトランス状態」といいます。

ある研究では、私たち人間は「1日6万回思考している」といわれています。ただし、そのうち、約80%の4万5千回が「ネガティブなことを考えている」という研究データがあります。

精神科医で有名なダニエル・エイメン氏は、この習慣化されたネガティブ思考のことを「ANT(自動再生式悲観思考)」と呼んでいます。

人々が、ネガティブトランス状態でいるときには、身体の状態にも悪影響を及ぼしています。

人は、ネガティブな状態でいると、自律神経の交感神経が優位になり身体が緊張します。

アメリカ国立衛生研究所は、人々の「ネガティブ状態の脳の血流や活動の様子について」研究をおこないました。

すると、ネガティブな状態では、脳の憂うつや不安を引き起こす箇所を刺激しているという研究結果を報告しています。

このため、悩みや心配事、怒り、ストレスなどが多い人は、自律神経失調症やうつ病などになりやすいといわれています。

私たちが、自律神経失調症やうつ病などにならないようにしたり夢を実現したりするには、ネガティブ思考をプラス思考に変換させる必要があります。

この方法は、カルト集団などの脱洗脳をおこなう際にも、用いられる方法です。

例えば、オウム真理教信者の脱洗脳をおこなった機能脳科学者の苫米地英人博士なども、ミルトン・エリクソンの催眠療法などの手法を用いて脱洗脳をおこなわれています。

 

トランス状態(変性意識状態)の作り方

自分が集中できないときには、仕事や勉強など、物事をうまく進めることができません。

ネガティブトランス状態から脱却したり、自分の夢を実現したりするには、トランス状態(変性意識状態)を作る必要があります。

しかし、人間はなかなかネガティブ状態を変えることができません。そのようなときには、先ず自分が集中できない原因を“気付く”必要があります。

そのあと、自分に合った「プラスのトランス状態」を作ります。ただし、ドラッグなどの薬物による方法は、脳や身体に多大な影響を与えるため、絶対にしてはいけません。

安全に、トランス状態に入る方法をおこないましょう。例えば、瞑想法や気功法などをおこなうことです。

瞑想は、心をリラックスさせる作用があり、脳に好影響を与えます。瞑想法や気功法は、幸福ホルモンと呼ばれるドーパミンやセロトニンなどの脳内物質を生成します。

人間は、ネガティブな状態のときには、脳の中でマイナスイメージを作りだします。脳は、外部から(視覚などの五感)の情報により、マイナスイメージやプラスイメージを作り出して、すべて脳内に記憶されています。

この記憶された状態を、プラスのイメージにすることができれば、自分の夢などが実現化したり不安やストレスを払拭したりすることができます。

そのためには、瞑想法や気功法などが有効です。トランス状態(変性意識状態)は、「自分をより高めるための真の覚醒状態」といわれています。

トランス状態を作るには、入りやすい時間帯を利用して瞑想法などをおこなうことが重要です。

例えば、夜寝るときに、だんだん眠くなる状態や、寝た状態から少しずつ覚醒するときの状態です。この時間帯を狙って、瞑想法や気功法をおこなうとトランス状態に入りやすくなります。

瞑想の方法は、人によりさまざまですが、心を静めて無心になることが大切です。

前述したとおり、人々は80%がネガティブなことを考えています。そのため、何も考えずに心を鎮めて、「無心になること」がポイントになります。

どうしても何か考えてしまう人は、自分が好きなことや楽しいことをイメージしましょう。

瞑想時に、プラスイメージが慣れてきたら、だんだんと無心の状態で瞑想をおこないましょう。

瞑想の神髄は、「止観(しかん)」といって、自分を止めて観ることです。自分の意識が幽体離脱して、はたから自分を見つめるようなイメージでしょうか。

何事にもとらわれず、無心で自分をみつめることが止観です。また、瞑想法をおこなうときに大切なことは「呼吸法」です。

「逆腹式呼吸」といって、最初に息を吸ったときに胸を広げます。次に、息を吐いたときには、お腹を膨らませるのです。

最初は、慣れるまでに時間がかかるかも知れませんが、慣れてくるとゆっくりリラックスしてできるようになります。

呼吸も、最初は1分で1呼吸を目指します。次に、3分で1呼吸、5分で1呼吸、10分で1呼吸、1時間で1呼吸と、時間をどんどん延ばしていきます。

言い伝えでは、仙人は「1日1呼吸で瞑想法をおこなう」などといわれています。

また、瞑想法以外にも、気功法も有効なトランス状態を作る方法です。気功法は、アファメーションといって、自分が叶えたい夢や成功を宣言したりイメージ化したりする方法です。

また、リラックスできる音楽を聴いたり、ジョギングや単調な動作をおこなったりすることもトランス状態を作る方法です。

催眠術や性行為なども、トランス状態に入る方法です。

アルコールを飲んだり、肉体的ストレスや精神的ストレス心身に与えたりすることもトランス状態に入りますが、あまり良い方法とはいえないので安全な方法をおこなった方が無難です。

危険なドラッグなどは、絶対におこなってはいけません。

このように、あなたが成功することや、ネガティブトランス状態を変える方法はあります。

前述したような方法により、自分に合った変性意識状態を作る方法でプラス思考になり、楽しく充実した人生を送るようにしましょう。