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意外に知られていないチョコレートの意味と栄養価

2月14日は、バレンタインデーです。日本では、1960年にある企業が新聞などでバレンタインの企画をおこない、チョコレートの販売を促したことが始まりだといわれています。

最初は、思いを寄せる男性に、女性がチョコレートを渡すという流れでチョコレートの販売を促しました。

近年では、チョコレートを貰えない男性や友達に渡す「義理チョコ」や自分への「ご褒美チョコ」としても渡すような方法を、チョコレートの販売会社が販売戦略として仕掛けています。

これはある種、メディアなどを使った企業が売上を伸ばすための洗脳方法です。

チョコレートの歴史は古く、チョコレートを最初に食していた現地の人は「神の食べ物」として貴重なものだったのです。

実際に、チョコレートには素晴らしい効果があることが、研究によりわかってきました。今回は、意外に知られていないチョコレートの意味と栄養価について解説します。

 

チョコレートの歴史(神の食べ物)

チョコレートの原料であるカカオは、古くは約4千年以上も前のアステカ文明やマヤ文明の時代から、現地の人々(主に特権階級の人)に愛されていた食べ物です。

これらの時代、カカオは神聖なものであり、「神へ捧げるもの」として扱われていました。

また、マヤ人の間では通貨(物々交換で使用)として利用され、カカオの断片10個でウサギ1羽、カカオ100粒で奴隷が買えたそうです。

チョコレートは現代のお菓子と違い、薬用飲料として飲んでいました。

当時の人は、カカオ豆を食紅や唐辛子、果物、スパイス、トウモロコシ粉、蜂蜜、ジャコウ、幻覚キノコなどと一緒にすり潰して「ショコラトール(chocolatre、アステカ語でチョコアトル)」、薬として飲んでいたのです。

最初のうちは、カカオの果肉や繊維を食べていましたが、だんだんカカオ豆も食べられるようになりました。

これは、紀元前のイサパ文明やオルメカ文明の遺跡から、炭化したカカオ豆が出土していることからも明らかになっています。

この頃は、カカオ豆は高級品だったので、位の高い特権階級の人だけしか飲めませんでした。

アステカ王のモンテスマは黄金のカップでショコラトールを飲み、強壮剤として飲料されていたようです。

1400年代では、カカオ豆は貨幣として他の食物などと交換していたこともあります。

16世紀になると、ヨーロッパでもカカオ豆を薬として試用されていた記述が資料として残っています。

但し、16世紀にアステカ人のもとに訪れたスペイン人の口には、カカオは苦くて合わなかったようです。

現地の人々以外に、チョコレートに初めて出会ったのは、1429年アメリカ新大陸発見のコロンブスだといわれています。

しかし、イタリア人の彼は苦くてまずいチョコレートの価値を見いだせずに、国にチョコレートを持ち帰ることはなかったのです。

最初にヨーロッパへ持ち帰ったのは、アステカを征服したスペインのフェルナンド・コルテス将軍です。

彼は、カカオが薬や金銭的価値があることに気付いたため、1528年にカカオを本国に持ち帰りスペイン国王カルロス1世に献上しました。

最初は、王族や貴族が薬としてカカオを飲んでいましたが、カカオが苦いために砂糖やミルク、バニラなどを入れて甘くさせて飲むようになりました。

これが、現在食べられているチョコレートの原型です。

昔のヨーロッパの資料には、100以上のカカオ豆の効能や効果について記述されていました。例えば、カカオ豆には、疲労回復や長寿、滋養強壮などの効果があると考えられていました。

チョコレートが現代のような固形チョコレートに変化したのは、19世紀以降になります。

チョコレートの製法は、最初にスペインが独占していました。17世紀に入り、スペイン宮廷で使えていたイタリア人のアントニオ・カルレッティ商人がイタリアへ持ち帰り、徐々にヨーロッパ全土に広がっていきました。

甘い固形チョコレートは、1876年にスイスで砂糖やミルクを加えて作られたことが最初になります。

その後、アメリカで「ハーシーバー」として製造販売されるようになって、初めて一般の人が買えるようになったことで広まっていきました。

 

チョコレートに含まれる栄養素

チョコレートは、「甘いお菓子」というイメージがあります。しかし、チョコレートはカロリーが高いだけではなく、身体の健康に役立つさまざまな栄養素が含まれています。

下記にチョコレートに含まれる代表的な栄養素について記述しました。

カカオポリフェノール

カカオには、さまざまな健康効果があると研究報告されています。その中でも、特に注目されているのが「カカオポリフェノール」です。

ポリフェノールは、身体がサビることを防ぐ抗酸化物質」であり、カカオポリフェノールは抗酸化物質の一つです。

私たちの身体は、毎日ストレスや食品添加物、タバコ、酒、公害など、身体を酸化させる活性酸素が体内で多く発生しています。

活性酸素は、「病気の90%以上が活性酸素が原因」だという専門家による報告もあります。抗酸化物質は、野菜や果物、赤ワイン、緑茶などに多く含まれています。

例えば、お茶には、「エピカテキン」といわれる抗酸化物質が入っています。

エピカテキンには、動脈硬化を予防したり血圧を下げたり、HDL(善玉)コレステロールを増やす作用が含まれています。

緑茶の効能はたくさん知られていますが、実はカカオにもエピカテキンが多く含まれています。

さて、カカオに含まれている抗酸化物質のポリフェノールですが、数ある抗酸化物質を多く含む食品の中でもカカオは群を抜いています。

例えば、食品100g中の中に含まれるポリフェノール量は、コーヒーが89.5mg、赤ワインが180mg、リンゴは220mg、ダークチョコレートは840mgとダントツに多く含まれています。

また、カカオポリフェノールの強い抗酸化作用とポリフェノール量により、活性酸素をたくさん減らすことができるので、ガンや動脈硬化などの病気の予防などに期待が持てます。

日本人に圧倒的に多いガンは「胃ガン」です。戦後から、ずっと日本人がかかるガンの死亡者数と患者数1位が胃ガンでした。

最近(2013年)では、肺がんについて2位になりましたが、まだまだ多くの人が胃ガンになります。

さて、チョコレートをたくさん食べるヨーロッパなどの国では、胃ガンによる死亡者数が少ないという研究報告があります。

また、体内で活性酸素が大量に発生すると、ガンや動脈硬化以外にもリウマチやアレルギー、花粉症などの病気になるといわれています。

カカオポリフェノールは、体内で大量に発生する活性酸素を抑える作用があるので、これらの病気に効果があるといわれています。

カカオポリフェノールの抗酸化作用は、紫外線からお肌を守ってくれるので、美肌効果にも期待が持てます。

さらに、カカオポリフェノールは、認知症予防にもなるという研究報告があります。

ラットによるストレステストでは、ラットにカカオポリフェノールを与えると、ストレスにうまく適応できることが報告されています。

カカオに含まれるテオブロミンの効果

チョコレートの中にはカカオが多く含まれていますが、その中にアルカロイドの一種である「テオブロミン(theobromine)」も多く含まれています。

テオブロミンという名前は、ギリシャ語の「神の食べ物」からきています。ギリシャ語で神は「theo」で、食べ物は「broma」になります。

この2つの言葉を合わせてカカオの学名である「テオブロマ(Theobroma)」に由来しています。

テオブロミンは、1878年に発見された物質です。テオブロミンには、さまざまな身体に有効な作用があります。

例えば、テオブロミンには「脳を活性化させる作用」があるため、集中力や記憶力を向上させることに期待が持てます。

また、テオブロミンにはリラックス効果があるといわれています。テオブロミンは、カカオやコーラ、チャノキといった植物に含まれています。

テオブロミンとは、チョコレートやココアを飲んだときに感じる苦味成分です。

テオブロミンは薬としても利用される物質で、医療現場では動脈硬化や高血圧などの疾患に使用されていました。

現在では、血管拡張薬や利尿薬としてテオブロミンが医療機関で使用されています。

テオブロミンは、摂取することにより血流改善を促すため、ダイエットにも効果があるといわれています。

ただし、テオブロミンの過剰摂取は、過剰に興奮を高めたり利尿作用を引き起こしたりするため注意が必要です。

カカオプロテイン

カカオによる健康に関する研究は数多くあります。平成26年に、明治製菓と帝京大学により「チョコレート摂取による健康機能に関する実証研究」がおこなわれました。

このとき、被験者にアンケートを採ったところ、たくさんの人が「便通が改善した」という報告をしています。

前述したカカオポリフェノールは、あまり便通が改善するなどの作用はありません。これは、カカオプロテインが便通改善に一役かっていると考えられます。

チョコレートは、ホワイトチョコレートと高カカオチョコレートを食べるそれぞれのグループに分けて、2週間1日あたり約25gのチョコレートを摂取して排便回数や便色、便量など検証しました。

結果は、高カカオチョコレートを摂取したグループが、チョコレート摂取から1週間で排便回数の増加がみられました。

高カカオチョコレートを摂取したグループは、チョコレート摂取の2週間後も排便回数の増加がみられたようです。

また、高カカオチョコレートを摂取したグループは、摂取語1週間して便色の改善がみられたという結果が出ました。

排便量も、チョコレート摂取1週間前の2倍になるという結果が得られました。こうした便通改善がアップした理由は、カカオプロテインによる整腸作用が関わっているようです。

この研究では、便通の検査とともに、被験者の便中菌解析もおこなわれ、被験者の「腸内フローラ(腸内細菌叢)に変化があったと報告されています。

但し、チョコレート摂取により、体重の変化はみられなかったようです。

ブドウ糖

現代では、仕事や勉強、スポーツ、会話など、頭(脳)を使うことが多くあります。頭(脳)を使い過ぎると疲労したりやる気が起きなくなったりします。

その結果、仕事や勉強、友人や家族関係などに悪影響を及ぼします。頭を使いすぎて疲れているときには、脳の栄養素が不足している可能性があります。

脳の栄養素とは「ブドウ糖」のことです。

ブドウ糖は、唯一脳の栄養素になる物質です。誰でも、甘い物を食べたくなることがありますが、これは脳が「栄養を補給してくれ」と指令を出しているからなのです。

したがって、脳が疲労したときに、何らかの食品からブドウ糖を摂取する必要があります。

カカオには、ブドウ糖も含まれています。ブドウ糖は、ご飯や果物、甘い物などに含まれていますが、チョコレートにも含まれています。

チョコレートは、脳の血流を上昇させる作用があるので、脳を活動を活性化することも研究により明らかにされています。

GABA(ギャバ)

チョコレートには、たくさんの身体に有効な成分が入っています。その中の一つに、「GABA(ギャバ)」という有効成分が入っています。

ギャバの正式名称は「Gamma-Amino Butyric Acidγ(γ(ガンマ)-アミノ酪酸)」で、一般的には、英語の頭文字の略称で呼ばれていルことが多いようです。

ギャバは、チョコレート以外の食品にも含まれているアミノ酸の一種です。例えば、緑茶や醤油、コーヒー、乳酸菌飲料などに多く含まれています。

アミノ酸は、疲労やストレスなどに対して回復効果が認められています。

また、人間は興奮したときに、脳内でアドレナリンやドーパミンなどの「神経伝達物質」が生成されます。

それにより、怒ったり悲しくなったりするなどの症状が起こります。ギャバは、興奮して生成されたアドレナリンやドーパミンで怒る興奮作用を抑える作用があります。

現代社会では、仕事や勉強などでストレスが多くなり、体内のギャバの消費量がとても多くなります。

ギャバ消費量が多くなることにより、イライラや躁鬱(そううつ)の症状が出ることがあるので、体外から食品などで補充する必要があります。

ギャバには、血圧降下作用や動脈硬化抑制作用、精神的安定、アルツハイマーの改善効果が研究により認められています。

また、生活習慣病の予防や中性脂肪の増加を抑える作用もあるので、肥満や動脈硬化、ダイエットなどにも期待が持てます。

ギャバの1日必要摂取量は、薬10mg~50mgといわれています。ギャバはチョコレート以外にも、野菜や発酵食品などに含まれています。

日々の生活でストレスや怒り、不満、悲しみなどを感じたときや、リラックス効果を得たいときには、積極的にチョコレートや野菜、緑茶などを摂取してギャバを身体に補充しましょう。

 

アルギニン

チョコレートには、ギャバなどのアミノ酸が含まれていますが、「アルギニン」もその中の一つです。

アルギニンの効果は幅が広く、精力剤や健康食品などとして各社から販売されています。アルギニンは「準必須アミノ酸」といわれ、子供の成長に欠かせない物質です。

成人は、体内でアルギニンを作ることができます。しかし、アルギニンが不足すると、老化が進行したり、免疫力や抵抗力が落ちたりして感染症にかかったりする場合があります。

アルギニンは、体内で「一酸化窒素」の生成に寄与するため、活性酸素を除去して動脈硬化を防ぐ作用があります。

また、アルギニンは「糖化」による老化や糖尿病、シミ、シワなどを予防する効果があるといわれています。

さらに、アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進するため、骨の強化や筋肉の増加、身体の若返りなどに効果があります。

他にも、EDや精力減退の予防改善などにも効果があるといわれています。EDになる原因は、老化やストレス以外に、一酸化窒素の減少も関わってきます。

体内で一酸化窒素が減少すると、精力が減退するため、一酸化窒素を生成するアルギニンが有効になります。

アルギニンは、チョコレート以外にも、大豆やゴマ、玄米、レーズン、ナッツ類、牛乳、海老、鶏肉、オートミール、子牛肉などに多く含まれています。

その他の成分

チョコレートには、前述した成分以外にも、ビタミン類やカルシウム、亜鉛、リン、マグネシウムなどのミネラル類も含まれています。

チョコレートに含まれるカルシウムとマグネシウムは、バランスよく含まれているため、心臓病や高血圧予防に期待が持てます。

チョコレートの含まれる脂質は、身体に吸収されにくい「ステアリン酸」と、コレステロール減少効果のある「オレイン酸」です。

また、チョコレートの成分は吸収率が高く、少し食べるだけで満腹感を得られます。そのため、食事の前に少しだけチョコを食べることにより、食べ過ぎを防ぐことができます。

しかし、身体に良いといっても、チョコレートは高カロリーです。たくさんチョコレートを摂取すれば、太る原因となるため、少量を食べるようにしましょう。

香り成分

チョコレートには、チョコ特有の香り成分が含まれています。この香り成分は、「フェニルアルデヒド」「ジメチルピラジン」「フェニルメチルヘキサナール」などがあります。

チョコレートに含まれる香り成分は、中枢神経系に作用して集中力を向上させる作用があるため、勉強中や仕事中などに摂取すると集中力が増します。

恋愛効果

バレンタインデーによるチョコレート効果は、化学的に理にかなっているものです。なぜなら、チョコレートにはリラックス効果や幸せ効果があるからです。

チョコレートに含まれるカカオには、副交感神経を優位にする作用があるため、リラックス効果が得られるのです。

さらに、チョコレートを食べることにより、脳内物質である「エンドルフィン」が分泌されます。エンドルフィンは、「幸福ホルモン」とも呼ばれています。

チョコレートを食べることにより、恋愛しているような幸せな気分になれるため、バレンタインデーでチョコを相手に食べてもらうことは理にかなっています。

まとめ

前述したギャバは、大脳の機能を抑制して、飲酒したときのような感覚になるといわれています。

そのため、チョコレートを食べることにより、相手を口説きやすくなるともいわれます。

このように、チョコレートには、意外と知られていない栄養価や恋愛効果などがあります。

少量のチョコレートだけでもリラックスしたり集中力を増したりすることができるので、チョコを食べて普段の生活をより良いものにしましょう。