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老化の原因になる体内乾燥とは

フジテレビの朝の情報番組「とくダネ!」で、体内乾燥の恐怖について放送されていました。ここでは、体内の水分がなくなる「体内乾燥」について医師の説明をもとに、議論されていました。

しかし、人間の体内は乾燥するのでしょうか。砂漠などの乾燥地方での話しであれば、体内も乾燥して、何らかの不具合も出る可能性も考えられます。

もし、体内が乾燥するのであれば、お肌も荒れる原因となります。今回は、老化の原因になる体内乾燥について解説します。

体内の水分量

人の身体は、約60%が水分で構成されているといいます。ただし、母胎の胎児や赤ちゃん、子供、成人、高齢者などで、体内水分量は違ってきます。

母胎の胎児は、体重の約90%が水分です。生まれた赤ちゃんは約75%、子供は約70%です。

成人になると、体内水分量は約60%、高齢者は約50%といわれています。年齢が進むことにより、身体の水分量も減ってきます。

高齢になればなるほど、体内水分量が減るのは、年齢とともに身体に付いた必要な脂肪分だけ水分量が少なくなるためです。

成人の体内水分量を男女比で比べると、女性のほうが男性よりも水分量の割合が低くなります。

これは、前述したとおり、女性の方が男性よりも脂肪の量が多いためです。老化により、体内水分量が減るのは、細胞内の保水量が老化により低下することが原因だと考えられます。

身体に必要な水分量

私たち地上に生きる動植物は、水がないと生命を維持することができません。人間は、1日に約2Lの水が必要だといわれています。

この水分量には、食物から摂取する水分も含まれています。身体には、体温を調節する機能(恒常性維持機能)が備わっています。

例えば、暑いところでは血管を拡張して、血流を増やして汗をかき体温を一定に保ちます。しかし、体温調整であっても、大切な水分が出て行けば体液も失うことになります。

人間は、体内の水分量(初期体重から)が2%減少すると、喉の乾きを感じたり運動能力が低下したりします。

3%の水分量低下で、強く喉が渇き、ぼんやりしたり食欲不振になったりします。4%~5%水分量が低下すると、頭痛やめまい、疲労感が起こり、ひどくなると脱水症状が起こる場合があります。

6%~7%で、乏尿や口内乾燥、口渇が起こり、チアノーゼを起こすこともあります。8%~9%で、痙攣(けいれん)や身体動揺が起こります。

10%~14%の水分量が失われると、嚥下困難や舌の膨化、皮膚の乾燥などが起こり、最悪の場合には死に至ることがあります。

15%~19%水分量が低下すると、難聴や眼のかすみ、舌の縮小、排尿痛が起こり、20%以上の水分量低下で死亡するおそれがあります。

昔は、「何日か食べなくても死にはせん!」などと、誰でも高齢者の教えで耳にしたことがあるでしょう。

これは、戦争などで食料がないときに「我慢する」ことを子供に諭す言葉としていっていたにすぎません。

しかし、水分は別で、体内水分量が低下すると体内の機能が活動停止してしまいます。例えば、水分が低下することにより、すぐに血液がドロドロの状態になります。

血液がドロドロ状態になると、「血栓」といって血管を塞いで、危険な病気になる可能性が高まり命に関わります。

よく、脂肪や糖質の食べ過ぎにより血液がドロドロ状態になるといわれていますが、水分が不足することでも血液はドロドロ状態になります。

内臓の乾燥

近年では、髪の毛やお肌の乾燥について、化粧品会社などが製品を販売する目的で情報を挙げることがあります。

しかし、乾燥は、髪の毛やお肌だけではありません。体内でも、水分が失われて乾燥する場合があります。

体内水分量が減ると、便秘やむくみ、免疫力の低下、自律神経の乱れ、高血圧、老化、脳疾患などのリスクが高まります。もちろん、体内水分量が減ることにより、お肌や髪の毛が乾燥します。

それでは、内臓別に考えてみましょう。例えば、肺は呼吸から得られた酸素を取り入れて血液に流し、血液中の二酸化炭素を肺胞内に戻す「ガス交換」をおこなっています。

さらに肺は、体内に摂取した水分を身体中に行き渡らせる働きがあります。肺が乾燥することにより、お肌の乾燥やむくみ、咳が出るなどの症状が起こります。

胃腸にも、それぞれ大切な機能があります。胃は摂取した食物などを分解する働きがあります。小腸は、栄養素の消化や吸収をおこない、大腸は水分を吸収して便の形成をおこなう働きがあります。

そして、胃腸は肺と連動して、それぞれの活動をおこなっています。つまり、肺の機能が水分不足で低下することにより、胃腸の機能も低下してしまうのです。

胃腸の機能が低下すると、胃腸から血液に流れる水分の吸収率が低下します。その結果、むくみや乾燥肌、便秘、にきび、吹き出物などができたりするなどの症状が生じます。

腎臓の働きは、体内の老廃物を体外に排泄したり、体内水分量を保ったりする働きがあります。他にも、体内を弱アルカリ性に保つ作用や、体内のミネラル濃度を調節する働きも担っています。

ところが、腎臓の水分量が低下することにより、疲れやむくみ、めまい、貧血、高血圧などの症状が生じます。ひどくなると、尿毒症や骨がもろくなったりします。

脳は、身体の司令塔です。脳が身体に命令を出すことにより、身体の機能を維持しているため、私たちは健康な生活を送ることができるのです。

しかし、脳内の水分量が減ることにより脳からの命令系統が機能しなくなると、内蔵や筋肉などの機能が低下して身体の老化が進行します。

体内乾燥の原因

通常、乾燥というとお肌や髪の毛などを連想しますが、実は体内で乾燥が起こる場合があります。表面的に、お肌が乾燥している場合は、なおさら体内で乾燥が起きているということになります。

それにより、内臓機能が低下して、さまざまな病気を引き起こします。体内乾燥が起こる原因は、普段の生活習慣にも関係しています。

例えば、年中エアコンを使用していることです。現代では、ほとんどの自宅や会社でも、エアコンを常時使用しています。

エアコンは、機能上、空気を乾燥させてしまいます。エアコンにより、空気が乾燥すればお肌や体内乾燥も進みます。

また、近年の若者は入浴せずに、シャワーだけでお風呂を済ませることが多いようです。湯船に浸かることで、皮膚から水分を得ることができます。

シャワーなどで、お風呂を済ませると体内への水分供給量も減り、仕事や勉強で疲れた身体を癒すこともできません。

なるべく、湯船に浸かることをおすすめします。また、気候が温暖な国で採れるフルーツも、体内乾燥の原因になるといわれています。

体内乾燥の対策

体内乾燥を防ぐには、いくつかの対策法があります。例えば、こまめに水分を補給することです。

一度に多量の水分を摂取すると、尿として体外に排出されるため、体内に水分を保持することができなくなります。

1度の水分摂取量は、約50cc~100ccを目安にして、こまめに摂取することが理想です。この水分補給を、朝から夜寝るまでに、こまめにおこなうことが体内乾燥の一番の対策になります。

できれば、天然水など、普通の水を摂取しましょう。水分を補充するための飲料は、コーヒーやアルコールなどは避けましょう。

なぜなら、コーヒーやアルコールには「利尿作用」があり、せっかく水分を補給しても体外に排出されます。

アルコールを摂取したときには、体内の水分が失われるため、倍以上の水分を補う必要があります。

朝食と白湯(さゆ)

朝食の摂取については、専門家の意見も割れていて、メディアなどでもさまざまな情報が錯綜しています。

1日3回(朝・昼・版)の食事は、バランスがよく感じられ、近年の食事法として定着しています。

しかし、この食べ方は、栄養学的な見地から勧められたわけではありません。実は、電気の発明で有名な発明王「エジソン」により、1日3食の食事が定着化されたようです。

これは、彼自身が発明したパンを焼くための「トースターを売るためのプロモーション」によることから始まったといわれています。

彼自身が発明した電化製品を売り、使用させるために、我々の普段の食習慣を変えさせたのです。彼は大企業の「GE(ゼネラル・エレクトリック)」の創業者でもあります。

つまり、1日3食は作られた食習慣であり、必ずしも3食が正しいとはいえないのです。

必ずしも、3食の食事が正しいといえないのには理由があります。

例えば、起床後の時間帯は「胃が動いていない」時間なのです。胃が活動していないのに、無理矢理朝食をとると、腹痛を起こす人もいます。これは、本当に身体に良いとはいえません。

もし、朝食を必要とするなら、朝から脳の活性化を促すために「ブドウ糖」などの脳のエネルギーになる栄養素を摂取することです。

近年では、タンパク質から得られる「ケトン体」も脳のエネルギー源になるといわれています。朝から胃もたれするような食事を、摂取する必要はないのです。

また、朝からお昼にかけての時間帯は、体内に残った不必要な老廃物を排出する時間帯です。

この時間帯に無理に栄養素を体内に取り入れれば、老廃物の体外排出が進まず、腸にずっと老廃物が溜まった状態になってしまいます。

腸が綺麗な状態でいることは、病気の予防にもなります。したがって、お腹が空いていないのに、無理に朝食を摂取する必要はありません。

もし、午前中に何らかのものを摂取するのであれば、身体に溜まった老廃物の排出を促すために、コップ1杯の水か、白湯(さゆ)を飲むことをおすすめします。

できれば、水道水ではなく、山で汲んできた天然水がお勧めですが、なかなか山に水を汲みに行くことも大変です。

したがって、水道水を飲む場合には浄水器で浄水するか、水道水を煮沸して塩素やトリハロメタンを揮発させましょう。

水が沸騰してから、やかんのフタを開けて、約10分以上煮沸していると塩素やトリハロメタンが揮発します。

そのお湯を冷ましたものを「白湯(さゆ)」といいます。メディアや芸能人などが「白湯ダイエット」などと称して、白湯について取り上げることがあります。

本当に、白湯の効果は絶大で、冷え性の人などに効果があるといわれています。なぜなら、白湯を飲むことにより身体がポカポカと温まり、新陳代謝が活性化するためです。

これにより、便秘解消効果やお肌のターンオーバー機能改善効果に期待が持てます。水に含まれているミネラルは、ビタミンなどと違い熱に強いため、煮沸して壊れることはありません。

ただし、天然水やフルボ酸水などを摂取すると、さらに多くのミネラル分を摂取することが可能になります。

もし、朝にお腹が減る場合には、フルーツや野菜を摂取しましょう。フルーツの果糖は、脳のエネルギー源になります。季節のフルーツを摂取して、脳に栄養素を与え、脳の活性化に努めましょう。

体内乾燥を予防する運動と食事

身体の体温が低下すると、体内乾燥も進み老化を早めることになります。実は体内で作られる体温のうち、約40%以上は、筋肉が作り出しているのです。

そのため、身体を適度に動かして筋肉を動作させることで低体温を防ぎ、体内乾燥を予防することが可能になります。

ウォーキングや軽いジョギングなどをおこない、筋肉を動かして体内乾燥を防ぎましょう。身体を動かして新陳代謝を活発化させ、細胞に水分を送り込むことが、体内乾燥の予防につながります。

なかなか運動する時間がない人は、エレベーターを使わずに階段を使用するなど、普段の生活パターンを変えることでも運動代わりになります。

また、運動と同時に、体内乾燥を防ぐために保水力の高い栄養素を摂取することも役立ちます。体内乾燥を防ぐには、細胞内の水分を保つ作用のある食事を摂取することが、一つの予防法になります。

例えば、「ムチン」という成分は、保水能力が高い栄養素といわれています。ムチンは、納豆やわかめ、山芋、オクラ、レンコン、もずくなど、ネバネバ食材に多く含まれています。

これらの食材には、食物繊維やビタミン、ミネラルも豊富でカロリーも低いため、ダイエットにも最適です。

このように、老化の原因になる体内乾燥を予防することが、健康にも美肌にも効果があります。自分の生活を見つめ直して老化を予防し、健康な生活を送るようにしましょう。