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のどの奥に鼻水が流れ込む後鼻漏(こうびろう)の原因と対処法

寒い時期や春先になると、鼻水がのどの奥へ流れ込む症状を訴える人がいます。この症状のことを「後鼻漏(こうびろう)」といいます。

後鼻漏になると、鼻水や鼻づまり、咳き込み、咳払い、痰(たん)がからむ、喉の違和感などの不快な症状が生じます。

通常、鼻水は鼻の穴から出てきますが、後鼻漏になると絶えず鼻水がのどに流れ込んできます。

こうした不快な症状は日常生活への弊害が大きく、早い対処法や予防が必要です。しかし、後鼻漏はどうして起こるのでしょうか。

改善策や対処法はあるのでしょうか。今回は、のどの奥に鼻水が流れ込む後鼻漏の原因と対処法について解説します。

鼻の役割と後鼻漏(こうびろう)とは

正常な人は、1日約1リットルもの鼻水がのどに下りるように機能しています。鼻は身体の中で、ウイルスや細菌などの外敵から身を守るなど、とても大切の役割を担っています。

空気中にはたくさんのホコリやウイルス、細菌、ゴミなどが常に舞っていますが、鼻は鼻水にこれらの物質を絡めて体内(肺など)に入らないように常に活動しています。

また、鼻水は鼻やのどなどを乾燥から守るためにも重要な器官です。

とても重要な役割を担っている鼻水ですが、必要以上に鼻水の量が増えると、鼻の穴から鼻水が出てきます。

さらに鼻水の量が増えると、のどに下りる量が増えるため、後鼻漏として不快な症状を感じるようになります。

後鼻漏になると、いつものどに痰(たん)が絡んでいるような感じがしたり痰を出したり、咳払いをしたりします。

ひどくなると、夜に鼻水がのどに流れて息が苦しくなるため、不眠症になる人もいます。

後鼻漏の原因

後鼻漏になるには、さまざまな原因があります。下記に、後鼻漏になる原因の疾患について記述します。

蓄膿症(副鼻腔炎)が原因で起こる後鼻漏

後鼻漏になる主な原因は、「蓄膿症(ちくのうしょう)」が挙げられます。蓄膿症は、別名「慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)」といいます。

風邪が長引くと、鼻腔と細い管でつながっている副鼻腔に炎症が起こります。この症状のことを「急性副鼻腔炎」といいます。

風邪の症状がひどくて長引いたりするときには、医師が抗生物質を処方します。

抗生物質を飲むと副鼻腔炎の症状は一時的に改善しますが、副鼻腔の炎症を放置していると慢性化して後鼻漏になります。

後鼻漏になると、副鼻腔から粘液がのどに流れ込んできます。この粘液はいやな異臭を感じることもあり、人によっては歯や頬に違和感を感じることもあります。

後鼻漏がひどくなると、副鼻腔の粘膜が水ぶくれのような状態になり、鼻腔に出てくるとポリープになることもあります。

アレルギー性鼻炎が原因で起こる後鼻漏

後鼻漏は、蓄膿症以外にも「アレルギー性鼻炎」が原因で発症することが多いようです。アレルギー性鼻炎になると、さまざまな症状が起こります。

例えば、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目、鼻のムズムズ感などです。アレルギー性鼻炎がひどくなると、後鼻漏になることがあります。

アレルギー性鼻炎の原因は、空中に浮遊するダニや花粉、PM2.5、ハウスダスト、タバコの煙、排ガス、ほこり、ウイルスなどです。

これらアレルギー原因物質の「アレルゲン」を吸い込み、鼻の粘膜から体内に入り込むことにより「アレルギー反応」が起こります。

アレルギー性鼻炎は大きく2つのタイプに分かれています。一つは、毎年同じ季節(春先や秋口)にスギやヒノキの花粉などが原因で起こる「季節性アレルギー性鼻炎」です。

もう一つは、季節に関係なく年間を通し、ハウスダストやタバコの煙、排ガスなどが原因として起こる「通年性アレルギー性鼻炎」です。

あんしん療法では、「頸椎の椎間板の潰れや脳の間違った記憶」による原因がアレルギー性鼻炎の症状が起こる原因と考えています。

なぜなら来院される多くの患者さんは寝ているときに花粉症などの症状が出ず、起きた途端にくしゃみをするといいます。

花粉やホコリなどは、夜寝静まると下におりてきます。その中で寝ていても、花粉症などの症状があまり起こりません。

また、花粉症などの症状がひどい人は、雨の日にも花粉症などの症状が起こります。誰でもわかることですが、雨のときには花粉は飛んでいません。

あんしん療法では、花粉やその他のアレルギー原因物質は「アレルギー性鼻炎になる誘因」であると考えています。

頸椎の椎間板の歪みや潰れが起こると神経を刺激して、前側に症状が起こるのです。事実、首の歪みや椎間板を改善させると花粉症などの症状は消失します。

いびきが原因で起こる後鼻漏

後鼻漏は蓄膿症やアレルギー性鼻炎以外にも、「いびき(いびき症)」「睡眠時無呼吸症候群(SAS、Sleep Apnea Syndrome)」「血管運動性鼻炎」「逆流性食道炎」などで起こることもあります。

睡眠中は、全身の筋肉が緩んでいる状態になります。もちろん、舌やのどの周りの筋肉も睡眠中は緩んでいます。

睡眠時には、地球の重力により舌やのどの周りの筋肉が下方へ落ち込んで気道が狭くなります。

狭くなった気道に空気が入ると、のどの奥にある軟口蓋(なんこうがい)の「のどちんこ」が空気で振動して「いびき」が起こります。

この箇所が炎症を起こして腫れることにより、違和感が生じて後鼻漏になります。

医学的にいびきは2つのタイプがあり、一つは「単純性いびき」で、疲労や飲酒、風邪、鼻づまりなどによる一時的ないびきです。

もう一つは睡眠時無呼吸タイプのいびきです。あんしん療法では、いびきは姿勢が悪かったり頸椎の椎間板の潰れが起きていたりすることにより、気道が狭くなって起こると考えています。

頸椎の椎間板の潰れや歪みが改善されると、いびきなどの症状は出なくなります。いびきは「アデノイド増殖症」「口蓋扁桃肥大(こうがいへんとうひだい)」などの疾患でも起こります。

睡眠時無呼吸症候群が原因で起こる後鼻漏

いびきの症状が進行すると「睡眠時無呼吸症候群」が起こることがあります。睡眠中に呼吸が止まる原因は2つあります。

1つは「閉鎖性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)」で、空気の通り道の上気道が物理的に狭くなって起こるタイプです。

閉鎖性睡眠時無呼吸タイプの睡眠時無呼吸症候群が起こる原因はさまざまです。

例えば、首や喉の周囲にたくさん脂肪が付いて気道が塞がれてしまうことや、扁桃肥大、軟口蓋(なんこうがい)や口蓋垂(こうがいすい、のどちんこ)、舌根(ぜっこん)などの喉や上気道の狭窄(きょうさく、塞がること)が原因で起こるものです。

もう一つは、「中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)」で、中枢神経系の異常により睡眠時無呼吸が起こるタイプです。

このタイプの睡眠時無呼吸症候群は、脳からの呼吸指令が出なくなる呼吸中枢の異常であり、とても危険です。

しかし発症例は睡眠時無呼吸症候群の数%で、比較的少ない希な疾患です。

中枢性睡眠時無呼吸タイプは、末梢神経や呼吸筋、肺、胸郭などに異常がないのに呼吸指令が出ないために無呼吸になります。

中枢性睡眠時無呼吸タイプは閉鎖性睡眠時無呼吸タイプと違い、気道は開存(開かれている)したままで無呼吸が起こります。

閉鎖性睡眠時無呼吸タイプは、睡眠時に徐々に気道が狭くなるので呼吸しようと努力します。

しかし、中枢性睡眠時無呼吸タイプは努力がみられないため、ある意味とても危険な無呼吸症候群といえます。

この疾患が起こる原因の一つとして、心臓機能が低下した場合に、30%~40%の割合で中枢性睡眠時無呼吸タイプの症状が生じると報告されています。

逆流性食道炎が原因で起こる後鼻漏

逆流性食道炎は、「強い酸性の胃液や胃で消化される途中の食物が食道に逆流して食道が炎症を起こし、胸焼けや胸の痛みなどさまざまな症状が生じる病気」と定義されています。

通常、口から入った食物は、一方通行で胃に届くようになっています。

食道と胃の間にある「下部食道括約筋」という筋肉がありますが、食物が通るときだけこの括約筋が開き、通常の状態では括約筋が閉じられています。

しかし、何らかの原因により括約筋が開き、胃酸が食道に逆流することで食道が炎症を起こしてしまいます。

食道に炎症が起こると、胸焼けや呑酸(どんさん)のような不快な症状が生じます。

逆流性食道炎は、夜間寝ているときに胃酸の逆流が起きる症状ですが、胃酸が鼻の奥の上咽頭(じょういんとう)まで来ることがあります。

逆流性食道炎の症状がひどくなると、上咽頭だけでなく、耳につながる「耳管(じかん)」という管まで逆流現象が起こることもあります。

上咽頭に胃酸が逆流することにより、鼻の奥が胃酸で炎症を起こしてしまいます。すると、粘液がのどに下りてくるような感じが生じ、後鼻漏になります。

一般的な後鼻漏の治療法

一般的な後鼻漏の治療法は、薬物療法や舌下免疫療法などがあります。薬物療法では、アレルギー物質により起こる症状を抑えるために薬物が処方されます。

処方される薬には、抗ヒスタミン薬(Antihistamine)や抗ロイコトリエン薬、副腎皮質ホルモン、マクロライド系抗菌薬、カルボシステイン(去痰剤)、漢方薬などです。

後鼻漏で鼻の痛みが強い場合には、消炎鎮痛剤を処方されます。

抗ヒスタミン薬は1940年代に開発され、効果や即効性があることで幅広く使用されていますが、眠くなるなどの副作用もあります。

また、眠気以外の副作用として、吐き気や便秘、口渇、ボーッとするなどの症状が起こることがあります。他の薬も同様に副作用があるので、薬の服用には注意が必要です。

舌下免疫療法は、舌の下にわざとアレルギーが起こる「アレルゲン物質」を含む薬を投与して身体を慣らすことにより、アレルギー症状を緩和させる治療法です。

舌下免疫療法以外にも、皮下にアレルゲン物質を注射する「皮下免疫療法」もありますが、近年では自宅で服用できる舌下免疫療法が多く使用されているようです。

この治療法は、100年以上も前からおこなわれている治療法です。舌下免疫療法は、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎と診断された12歳以上の患者さんが治療を受けることが可能です。

また、後鼻漏の治療は薬物療法や舌下免疫療法以外にも、局所療法や手術療法があります。

局所療法では、最初に鼻腔や副鼻腔内に溜まった膿や粘り気の強い鼻水を、生理食塩水で洗浄や除去(局所療法)します。

その後に、患部に抗菌薬やステロイド薬を噴霧(ネブライザー治療)します。

薬物療法や舌下免疫療法(局所療法)で十分な効果が見られない場合は手術療法が検討されます。

手術では、後鼻漏になる原因となっている原因物質を取り除いたり、鼻腔を広げたりする手術をおこないます。

昔の副鼻腔炎の手術はとても大がかりなもので、上唇の裏側から歯茎を切開するような手術でした。

現在の手術では、内視鏡を用いておこなう手術が主流で、鼻の穴から手術をおこなうことが可能で、昔のように顔が大きく腫れることが少なくなったようです。

ただし、手術をおこなっても、後鼻漏の症状が完全に消失しないこともあるようです。特に副鼻腔粘膜に好酸球が多い場合は、手術をおこなっても後鼻漏が改善しないと報告されています。

脳科学療法であるあんしん療法による後鼻漏の施術

前述したとおり、あんしん療法では後鼻漏の原因は悪い姿勢や頸椎椎間板の潰れ、脳の間違った記憶によることにより、後鼻漏の症状が起きていると考えています。

姿勢が悪ければ頸椎に歪みが生じて神経を刺激するために鼻に症状が生じます。仕事や勉強などで忙しいと頸椎の椎間板が潰れてきて神経を圧迫するため、後鼻漏の症状が生じます。

最終的には、これらの悪い状態を守るために脳が身体を緊張させて鼻腔が狭くなったり、悪い原因物質を排除したりするために鼻水がのどに流れ込みます。

このような症状を改善するには、あんしん療法により「正しい頸椎や鼻、鼻腔の状態を脳に記憶」させる必要があります。

脳が正しい正常な状態を再記憶すると、鼻水がのどに流れ込む症状は改善される可能性が高くなります。

また、あんしん療法では、身体全体の連動性を取りもどす療法をおこないます。

頸椎に歪みや椎間板の潰れが生じたときに、首の動きが頸椎に負担がかからないような動作を取り戻すために、正しい頸部の動きを脳に再認識させて記憶させます。

正しい脳の記憶により「身体全体の連動性を取り戻す」ことで、身体全体の動きがスムーズになり、頸椎の状態も安定していきます。

脳科学療法であるあんしん療法による脳の「内部表現変換」をおこない、身体の連動性を取り戻して痛みの再発しない動きを記憶させることが、身体を改善する大きなポイントになります。

まとめ

後鼻漏になると、常にのどへ鼻水が流れ込んできたり、のどに不快な症状が生じたりするため、仕事や勉強などに支障を来します。

後鼻漏は何が原因で症状が起こっているのか原因を解明して、適切な治療を受けることが重要です。

鼻水が気になってなかなか眠れなかった患者さんも、あんしん療法による施術を受けることにより「よく眠れるようになりました」と喜んでいただいています。

後鼻漏は薬物療法や手術療法でも完全に改善されない方も多く、悩んでいらっしゃる人が多いといいます。

後鼻漏はのどに不快な症状が起こる嫌な疾患ですが、諦めないで少しでも改善できる方法を探っていきましょう。

後鼻漏だけでなく他の疾患もそうですが、今までの医学(特に整形外科など)では常識だった「痛みの原因は骨の変形や神経圧迫などの肉体的なもの」という考え方から離れていく必要があります。

もちろん、骨の変形や神経圧迫がさまざまな疾患に大きく関係していることはいうまでもありません。

ただし、それだけでは全てが解明できない疾患が世の中には多く存在します。

身体を改善する上で大切なことは、身体の痛みや不快な症状などは脳の間違った記憶から起こっているのであり、「脳の内部表現を変換」することがポイントになります。

それにより、今まで対応できなかった身体の不快な症状にも改善がみられ、より多くの患者さんが楽になるのです。

あんしん療法では、ボキボキしたりグイグイ押したりするような強い施術はおこないません。

脳科学療法により身体に正しい動きを記憶させることにより、身体の連動性を取り戻して痛みの再発しない動きを記憶させることが可能になります。

あんしん療法では、神経過敏な患者さんでも脳や身体に対して「適切な働きかけ」をおこなうことにより、痛みを改善します。

「あんしん堂」では、なるべく本人の早い改善を目指し、早期復帰できるようにアプローチさせていただきます。