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身体の表面と深部で起こる痛みの違い

誰でも生きている限り、身体のさまざまな箇所に痛みを感じます。しかし、身体の痛むスピードや感じ方も全く異なります。

例えば、「皮膚がピリピリ痛む」「チクチクと針で刺されたような痛み」「キューッと締め付けられるような痛み」「身体の奥の方に感じる痛み」「ハンマーで殴られたような痛み」など、患者さんが表現方法もさまざまです。

痛む箇所も、腰や肩、首、膝などの関節の痛みや皮膚に感じる痛み、身体の内部に感じる痛みなど、人により違います。

これらの痛みは、医学的にどのように分類されているのでしょうか?今回は、身体の表面と深部で起こる痛みの違いについて解説します。

身体の表面と深部で起こる痛み

身体の組織に、何らかの炎症や損傷が生じたときに感じる痛みのことを「体性痛(たいせいつう、somatic pain)」といいます。

例えば、転んだり皮膚を擦り剥いたりして、身体に損傷を受けたときに感じる痛みだと考えると分かりやすいのではないでしょうか。

体性痛は、痛みの部分が決まっていて、疼いたり差し込んだりするような痛みです。

体性痛は、損傷を受けた部位に感じる痛みと、ズキズキするような拍動を感じるような痛みや疼きを合併して感じることも多くあります。

体性痛を感じると、身体を動かすとさらに痛みが増します。また、骨や関節などの身体の深部に痛みの原因がある場合は、損傷した箇所から離れた場所に、痛みを感じる場合があります。

体性痛には、「表面痛(superficial pain)」と「深部痛(deep pain)」の2つの痛みがあります。

前述したような、転んで皮膚を擦り剥いたような痛みが表面痛です。身体の奥深くで感じる痛みは深部痛です。

体性痛の感じ方を大きく分けると、「鋭い痛み」「疼くような痛み」の2つになります。これは、2種類の痛みを感じる感覚神経を経由するため、このように痛みの感じ方が違うのです。

一つは、「A-δ(エーシグマ)繊維」と呼ばれる外側系の新脊髄視床路の感覚神経を経由します。

もう一つは、内側系の旧脊髄視床路の感覚神経を経由して痛みが伝わる「C繊維」を通じて痛みを感じます。

表面痛による痛み

表面痛による痛みは、基本的に、皮膚や粘膜を損傷して感じる痛みのことを指します。

そして、身体を損傷して刺激を受けたり身体を動かしたりして感じる鋭い痛みは、A-δ(エーシグマ)繊維により感じています。

A-δ繊維は、直径3μmで、伝導速度は15m/sという早いスピードで痛みの感覚が伝わります。

これに比べて、疼くような痛みや痛む箇所がはっきりせず、広く鈍い痛みを感じるのがC繊維です。

C繊維により感じる痛みは、A-δ繊維による早い痛みの後に続いて感じる「焼け付くような痛み(burning pain)」です。C繊維は、直径が1μmで、伝導速度が1m/sです。

「μm(ミクロン、マイクロメーター)」は、1μmで1000分の1mmの長さです。

「m/s」は、メートル毎秒のことで、国際単位系の早さや速度の単位です。1メートル毎秒は、1秒間に1メートル進む早さのことです。

医学的に表面痛が起こるのは、外部から受けた「物理的な侵害性の刺激」を受けることが原因とされています。

侵害性刺激は、大きく「侵害性機械刺激」「侵害性熱刺激」「侵害性冷刺激」「侵害性化学刺激」の4つの刺激に分けられます。

機械刺激とは分かりづらい表現ですが、医学的には「物理的刺激」のことを指します。熱刺激は文字通り「熱による刺激」で、43-5℃以上の刺激を受けると痛みを感じます。

これに対し、感冷刺激は、15℃以下の「冷たい刺激」で痛みを感じます。化学刺激は、強いアルカリ性や酸性などの刺激や、唐辛子や胡椒などの刺激物により起こる刺激です。

覚神経の終末(神経の末端)には、「侵害受容器」があります。何らかの障害を組織が受けると、「プロスタグランジン」という物質が放出されます。

侵害受容器は、プロスタグランジンにより刺激を受けることにより、痛みを感じます。

病院などで処方される「ロキソニン」などの薬剤をNSAIDsといいますが、これらの薬はプロスタグランジンの産生を抑える作用があり、痛みを緩和することができます。

深部痛による痛み

表面痛に対して、身体の奥深くで感じる痛みが「深部痛(deep pain)」です。深部痛は、限定されている箇所(限局性)で感じる痛みです。

例えば、骨折により周囲の骨膜や靱帯、腱、骨格筋、筋膜などを損傷するなどして痛みを感じます。

深部痛による痛みは、表面痛のように痛みのスピードは明確ではありません。ただし、深部痛の痛みは、うずくような痛みを感じます。

内臓痛による痛み

身体の痛みは、前述した「表面痛」「深部痛」以外にも、「内臓痛(visceral pain)」があります。

内臓痛も、「Aδ繊維」「C繊維」により痛みを感じます。しかし、どちらかというとC繊維によることが多く、複数の経路を通じて痛みが伝わるため痛みが漠然とした感じになります。

内臓付近で炎症などが起こると、神経の閾値(いきち、しきいち)が低下するため、C繊維が活性化さます。

このため、最初は痛みがあまり感じられなくても徐々に痛みが強くなり、痛みの原因箇所とは離れた場所で痛みが生じるのです。

閾値とは、痛みなどを起こさせるに必要な最小の刺激や強度などの値のことです。

内臓痛は、さまざまな袋状や管状で構成する臓器(管腔臓器、かんくうぞうき)の炎症や腫瘍による圧迫、収縮、伸展、痙攣、拡張などの刺激で痛みが生じます。

例えば、大腸や小腸、胃、食道などの炎症や閉塞です。他には、腎臓や肝臓、脾臓などの炎症や、腫瘍による圧迫でも痛みが生じます。

腫瘍による圧迫では、ガン細胞が大きくなって他の内臓器官などを圧迫したり、ガン細胞が内臓へ浸潤したりすることにより痛みが生じます。

内臓痛は、前述した体性痛と異なり、機械的刺激で痛みは起こりません。

内臓痛は、「押されるような痛み」「絞られるような痛み(激痛)」「なんとなく痛い(違和感や鈍痛)」などと表現されることが多く、痛む箇所が明確ではないのが特徴です。

これは、内臓器官には痛覚受容器が粗くて脊髄内での神経分布が広範囲に広がっているため、痛みの箇所が明確に定まらないのです。

ただし、内臓痛と体性痛が合併して起こる痛みもあります。この場合は、内臓が炎症を起こして、腸間膜や壁側腹壁などが刺激されるために痛みが生じます。

体性痛が伴う痛みでは、痛みが鋭いため腹膜炎などを起こしている可能性も高く、早急に手術をおこなう必要がある場合もあります。

内臓痛も、侵害受容器を介して痛みが伝わるため、NSAIDsによる薬剤で痛みを緩和することが可能です。

しかし、痛みの根本原因が内臓の閉塞や痙攣である場合には、これらの症状を抑える薬剤を使用することが適切と考えられます。

こうしたことから、腹痛にはロキソニンなどの薬剤を、安易に使用しない方が良いといわれています。

このように、痛みにもさまざまな種類の痛みがあり、分類することができます。大切なことは、身体の痛みを早急に取り除き、痛みのない健康な生活を送ることです。

痛みや張りなどの身体の不調を感じたときには、できるだけ早く痛みを取り除くことが大切です。「痛みがおさまるまで放っておくしかない」と、諦める必要はありません。

「あんしん療法」の施術を受けると、ほとんどその場で痛みが軽減されます。

大切なことは、「その痛みを正しく理解して、適切な処置をおこなうことにより身体が反応して健康改善する」ということを知っていただくことです。

もちろん、症状の重傷度や、その人の治癒力や施術へどれだけ専念できるかなどにより、改善するまでの期間は人それぞれですが、何ヶ月や何年も痛みを抱えることは珍しいでしょう。

人間は、痛みや張りなどの症状が身体に起きると、その痛みから逃れようとして変な姿勢をおこないます。その結果、患部に負担がかかって、余計に痛みが増してくる場合があります。

あんしん療法では、安心安全な施術により脳にあんしんできる信号を送ります。

これにより、脳が身体を守る命令を解除させて身体の緊張が解けるため、痛みや張りなどの不快な症状が軽減して姿勢や動作も修正されていくのです。

痛みなどの症状が発症して治療をおこない、1ヶ月以上経過しても痛みが減らない場合には、治療方法が間違っている可能性が高いといえます。

例えば、マッサージや指圧、ストレッチボードによるストレッチ、アイシング、湿布、痛み止め、電気治療(ドップラー波電療法、干渉波など)の治療方法です。

これらの治療方法は、あんしん療法の施術を受けに来られた患者さんから聞いた、今まで長い期間受けていた治療方法です。

そして、患者さんは「いろいろな病院や整骨院、整体、マッサージなどに通いましたが痛みが取れませんでした。」といわれます。

身体は脳が支配しており、無理矢理おこなわれた治療方法に対して脳は身体を守るために「身体に防御する命令」を出します。

その結果、患部周辺の筋肉が緊張して痛みが慢性化するため、痛みが続くと考えられます。

痛みをともなう無理なマッサージや、ボキボキする整体、ストレッチなどは、さらに痛みを悪化させる原因となります。

あんしん療法では、施術後のアドバイスもおこないます。それは、良くなったにも関わらず、練習後にまた痛みが戻ることがあるためです。

脳は、身体を守る働きを担っています。そのため、今までおこなってきた姿勢や動き方を再度おこなうことがあります。よって、姿勢や動作、練習方法、休息、栄養など、効果的なアドバイスをおこないます。

もちろん、どのような疾患でも治る過程に違いはありますが、重度の疾患でも脳や身体に対して適切な働きかけをおこなうことにより、健康改善する可能性は十分にあります。

なるべく本人の早い改善を目指し、早期復帰できるようにアプローチさせていただきます。

人の身体は、生きている限り必ず健康改善します。自分の身体や心を信じて、生活するようにしましょう。

また、あんしん療法の施術による改善例を紹介しますので、参考としてください。