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ズキズキする片頭痛が起こる仕組みと対処法

誰でも1度は頭痛になったことがあるのではないでしょうか。頭痛と一言でいっても、風邪で起こる痛みやストレスで起こる痛みなど、さまざまな頭痛があります。

頭痛の痛み方や痛みが起こる箇所も人により違います。また、時間帯や何かをおこなっているときに頭痛が起こることもあります。

頭痛の中でも、ズキズキとした拍動性の痛みが生じるのが「片頭痛」です。片頭痛は女性に多く、こめかみから目の付近にかけて痛みが起こることが特徴です。

片頭痛による痛みは、数時間から数日間続くこともあり、片頭痛持ちの人にはやっかいで大変な疾患です。

文字通り、頭の片方に頭痛が起こることが多い頭痛ですが、どうしてこのような症状が生じるのでしょうか。今回は、ズキズキする片頭痛が起こる仕組みと対処法について解説します。

片頭痛の原因

片頭痛の原因は不明とされていますが、片頭痛が起こる人の特徴は、ストレスを持っていたり仕事のしすぎで過労が生じていたりする人に多いようです。

性格的に神経質な人や努力家の人、何かの物事に対して完全主義者の人などに多く見られる傾向があります。

一般的な片頭痛を引き起こす説

一般的に片頭痛は原因不明だといわれていますが、いくつかの片頭痛を引き起こす説があります。

一般的には、「血管説」「三叉神経血管説」により片頭痛が起こるといわれています。

血管説による片頭痛が起こるメカニズムは、頭部の(主にこめかみから目の間付近)血管が拡張したり炎症を起こしたりして痛みが生じるというものです。

血液中には、血小板からセロトニンが放出されています。セロトニンは、血管を収縮させる作用があります。

血管が拡張したときセロトニンが放出されて、一旦は脳の血管が収縮されます。

しかし時間とともにセロトニンが分解されて減少し、収縮されていた血管が拡張するために片頭痛が起こるというのが血管説です。

三叉神経血管説は、さまざまな脳神経の中でも最も大きい三叉神経が片頭痛に関係しているという説です。

三叉神経は顔面周辺の感覚を司っているため、何らかの刺激により三叉神経が刺激されて、顔面付近の血管を拡張させる神経伝達物質が出ることにより症状が起こるという説です。

これらの2つの血管説以外にも、ストレス後にリラックスした状態のときに片頭痛が起こるため、自律神経系の原因が頭痛に関与しているのではという専門家もいます。

しかし、いずれにしても特定された片頭痛の原因がわかっていないのが現状です。

片頭痛の特徴

片頭痛の特徴は、主に頭の片側に頭痛が起こることが多いようですが、両側に起こることもあります。

片頭痛は、こめかみから目の付近の間に痛みが生じ、脈を打つような感じで「ズキズキ」「ガンガン」「ズーン」などの痛みを感じる傾向があります。

痛みが起きている時間は人によりさまざまですが、一度片頭痛の痛みが出ると4時間から多いときには数日間ずっと痛みが生じることがあります。

逆に片頭痛の痛みが出ても、すぐに痛みが治まる人もいます。他には、ときどき痛みが起こる片頭痛(間欠的)のタイプもあります。

偏頭痛の頻度は人によりさまざまですが、頭痛の回数が多い人で1週間に1回から2回起こります。片頭痛が少ない人では、月に1回から2回の人もいます。

片頭痛の痛みや症状ですが、痛みが起こってから1時間から2時間で、痛みのピークに達することが多いようです。

片頭痛になる人の中には、頭痛と並行して吐き気やおう吐することもあります。片頭痛の症状がひどい人は、頭痛の痛みが強すぎて動くことができなくなるようです。

このような症状がよく起こることで仕事や勉強が手につかず、しまいには寝込んでしまう人もいます。

片頭痛の痛みは何かの動作をおこなうと悪化することが多く、身体を動かさずに静かにじっとしている方が楽だという人が多いようです。

強い片頭痛は、少し身体を動かしただけでも頭の痛みが強くなるので、身体を動かす動作に注意が必要です。

前述したとおり、頭痛だけでなく吐き気やおう吐を伴う人が多く、中には胃がむかむかしたり、光をまぶしく感じたりする人もいます。

片頭痛時には、少しの音(普段気にならない音)がうるさく感じるようになったり、何らかの臭いが自分にとって嫌な臭いに感じたりしたりします。

片頭痛の前兆の一つとして、目に症状が生じることがあるようです。

例えば、目の前にチカチカするような光(フラッシュ)や稲妻が出現したり、「閃輝暗点(せんきあんてん)」といわれる視野の一部が見えにくくなったりする症状が起こったりすることがあります。

閃輝暗点(せんきあんてん)とは、目に見える視界の中にチカチカ光る小さい点が出現して、その点が次第に大きくなっていきます。

この症状の中には、視界の中心部がぼやけて見えにくくなったり、視野の片側がまったく見えなくなったりします。

光の点は、ギザギザしたガラスや万華鏡の模様のような点を感じる人もいます。この目の症状による前兆が約15分から30分間起こり、その後に片頭痛が始まる人がいます。

このような目の片頭痛の前兆が、ある人とない人に分けられています。

片頭痛の前兆症状は、頭痛の国際的診断基準である国際頭痛分類委員会が定めた、「国際頭痛分類第3版beta版(ICHD-3β)」で前兆の有無により大別されています。

片頭痛の前兆がある人は、片頭痛持ちのおよそ2割から3割の人に前兆症状が起こるといわれています。

前兆のない片頭痛持ちの人では、「なんとなく頭痛がくる」と予兆として何らかの症状を訴える人もいます。

例えば、だるさやイライラ、浮腫(むくみ)、眠気、気分が悪い、食欲が出る、甘い物が食べたくなるなどの予兆です。

片頭痛は、いったん症状が治まると嘘のように痛みが消えてしまい、普段の生活では何の症状もありません。

ただし、いったん症状が起こると頭の片方に激痛が生じるため、自己判断せずに専門家に相談するなど早めの対処をおこなうことが大切です。

下記に、国際的診断基準である国際頭痛分類委員会が定めた「前兆のない片頭痛」「前兆のある片頭痛」について記述します。(国際頭痛分類第3版beta版(ICHD-3β)参照)

 

前兆のない片頭痛

前兆のない片頭痛の診断基準

  1. B~D を満たす発作が5回以上ある
  2. 頭痛発作の持続時間は4~72 時間(未治療もしくは治療が無効の場合)
  3. 頭痛は以下の4つの特徴の少なくとも2項目を満たす
  4. 片側性
  5. 拍動性
  6. 中等度~重度の頭痛
  7. 日常的な動作(歩行や階段昇降など)により頭痛が増悪する、あるいは頭痛のために日常的な動作を避ける
  8. 頭痛発作中に少なくとも以下の1項目を満たす
  9. 悪心または嘔吐(あるいはその両方)
  10. 光過敏および音過敏
  11. ほかに最適なICHD-3の診断がない

 

前兆のある片頭痛

前兆のある片頭痛の診断基準

  1. BおよびCを満たす発作が2回以上ある
  2. 以下の完全可逆性前兆症状が1つ以上ある
  3. 視覚症状
  4. 感覚症状
  5. 言語症状
  6. 運動症状
  7. 脳幹症状
  8. 網膜症状
  9. 以下の4つの特徴の少なくとも2項目を満たす
  10. 少なくとも1つの前兆症状は5分以上かけて徐々に進展するか、または2つ以上の前兆が引き続き生じる(あるいはその両方)
  11. それぞれの前兆症状は5~60分持続する
  12. 少なくとも1つの前兆症状は片側性である
  13. 前兆に伴って、あるいは前兆発現後60分以内に頭痛が発現する
  14. ほかに最適なICHD-3の診断がない、また、一過性脳虚血発作が除外されている

*日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会 訳:国際頭痛分類 第3版 beta版 医学書院:2, 2014参照

女性に多い片頭痛と女性ホルモンの関係

生理(月経)になると、片頭痛が起こるという女性も少なくありません。実際に、片頭痛で悩む半数の女性が、生理時に片頭痛が起こることを自覚しているようです。

統計的には、生理開始2日前から生理が始まって3日目までに片頭痛が起こるという女性が多くいます。この期間に起こる片頭痛のことを「月経関連片頭痛」といいます。

月経関連片頭痛は、ほかの時期に起こる片頭痛と比べて痛みが強かったり、痛む持続時間が長かったりします。

この片頭痛がひどい人は、毎月この頭痛が起こることから、生理前になると不安になりがちになります。

女性ホルモンのエストロゲンは、生理周期で大きく変動しています。エストロゲンは、排卵日と生理開始期に急激に低下します。

このエストロゲンの急激な変化が、女性に多い片頭痛と大きく関係しているのではないかといわれています。

なぜなら、妊娠中はエストロゲンの変動が少ないため、片頭痛が起こりにくいといいます。また、出産後に再度片頭痛になる女性が多いためです。

生理に関連している片頭痛の特徴は、生理に伴って片頭痛が起きたり、普段よりも頭痛の症状が重かったりします。また、片頭痛の症状が長時間起こることや再発しやすいのが特徴です。

また、生理開始2日前から生理が始まって3日目までは、「プロスタグランジン」という痛みの原因物質が急激に増えることも片頭痛の原因になります。

プロスタグランジンは、子宮の収縮を促して、生理による経血を体外に排出する役割を担っています。

プロスタグランジン量が多いと子宮の収縮が強くなるため、それと比例して強い痛みが生じます。

プロスタグランジンは血管を収縮する作用もあるため、だるさや冷え、腰痛、むくみなどの症状も起こります。

実際に生理痛のある女性は、生理痛のない女性と比べると、経血や子宮内膜に含まれるプロスタグランジン量が多いことが研究でわかっています。

片頭痛の治療

一般的な医療での片頭痛の治療は、薬物療法を中心におこなわれています。薬物療法による治療は、主に2つのタイプの片頭痛で治療薬を分けています。

一つは、片頭痛が起きたときに使用する「急性期治療薬」です。この薬は、別名「頓挫薬(とんざやく)」といいます。

急性期治療薬には、「トリプタン系薬剤」「エルゴタミン製剤」があります。

前述した月経関連片頭痛には、「慢性頭痛の診療ガイドライン」により、トリプタン系薬剤の使用が推奨されているようです。

病院に行かなくても、薬局で鎮痛薬を購入することができます。また、前述したように、吐き気がある場合には「制吐剤(せいとざい)」を医師の処方により併用する場合があります。

もう一つの薬剤は、片頭痛の発作を起こりにくくする「予防薬」になります。

もし、これらの頭痛薬を10日間以上飲んでいる場合に、まだ片頭痛が続く場合には「薬剤の使用過多による薬物乱用頭痛」に陥っている可能性が高まります。

薬の乱用は危険ですので、注意が必要です。

痛みが起こる脳への伝達過程と痛み止め薬の効能について

片頭痛になると強い頭痛が起こるため、「痛み止め」の薬が処方されます。しかし、痛み止めとはどのように身体に作用して効いているのでしょうか。

先ず、痛みが起こる脳への伝達過程について説明します。

痛みは、「プロスタグランジン(prostaglandin, PG)」というエイコサノイドの一つの物質が作られることにより炎症を引き起こして片頭痛を感じます。

身体の細胞の中には「シクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase、COX)」という酵素があります。

この酵素が活性化すると体内のアラキドン酸からプロスタグランジンが作られます。それにより痛みの伝達がおこなわれ、脳が痛みを感知して痛みが発生します。

頭痛薬などの痛み止めには、「アセトアミノフェン」や「イブプロフェン」、「アスピリン(アセチルサリチル酸)」、「エテンザミド」などの成分が含まれています。

これらの薬剤には、プロスタグランジンの生成に関わるCOX酵素をブロックして、頭痛などの痛みのメカニズムを抑え込む働きがあります。

COX酵素の働きがブロックされれば、痛みが起こる物質ができなくなるため、頭痛が治まるのです。

比較的片頭痛の痛みが軽い場合には、非ステロイド系鎮痛剤を飲むだけで、痛みを抑えることができるといわれています。

非ステロイド系鎮痛剤は、ナプロキセンやジクロフェナムナトリウム、インドメタシン、イブプロフェン、アセトアミノフェン、アスピリンなどです。

鎮痛剤が効かない場合には、エルゴタミン製剤が処方されます。エルゴタミン製剤は、無水カフェインや酒石酸エルゴタミン、メシル酸ジヒドロエルトタミンなどがあります。

これらの薬剤にも嘔吐や胃腸障害、発疹、かゆみ、むかつき感などの副作用があるので、服用には注意が必要です。

ただし、これらの薬が万能ではありません。例えば、血管の拡張が長く続いて神経への刺激が続けば、いくらCOX酵素を阻害しても頭痛は治らないのです。

また、長期間薬を服用することにより、嘔吐や胃腸障害などの副作用が出ます。

片頭痛を治す薬は、前述したCOX酵素の働きをブロックする薬だけでなく、血管を正常化させる薬もあります。

血管が正常化すれば、頭痛になる頻度も下がることが多くなるといわれています。

人間の脳は、「恒常性維持機能」により、正常な血管の状態を続ける作用があります。一度脳内の血管が正常化すれば頭痛が治まり、その後はあまり起きなくなるといいます。

脳内の血管が拡張すると、血管の周囲を取り巻いている「三叉神経(さんさしんけい)」が刺激を受けます。これによりプロスタグランジンなどの発痛物質が放出されます。

これにより、血管の周りが炎症を起こしてさらに血管が拡張されます。すると、さらに三叉神経への刺激が高まり痛みの伝達がおこなわれ、脳が痛みを感知して痛みが発生します。

ここで片頭痛に対して使用される薬が「トリプタン系薬剤」です。トリプタン系薬剤は、血管作動薬であり、拡張した脳血管や冠動脈などにも作用します。

トリプタン系薬剤には主に3つの作用があります。例えば、広がりすぎた脳内の血管を元にもどしたり、三叉神経から放出されたプロスタグランジンを抑え込んだりします。

さらに、三叉神経が受けた情報を、大脳に伝達されることをブロックする働きもあります。

そのため片頭痛だけでなく、嘔吐や吐き気、光や音の過敏などの症状も抑える効果があるといわれています。

日本で販売されているトリプタン系薬剤は、スマトリプタンやゾルミトリプタン、臭化水素酸エレトリプタン、リザトリプタン、ナラトリプタンの5種類があります。

片頭痛は、セロトニンとの関連性が強いといわれています。セロトニンが投与されると片頭痛が治まります。

トリプタン系薬剤の主な副作用は、「胸部症候群」があります。胸部症候群は「トリプタン感覚」ともいわれています。

胸部症候群になると、胸やのど、首、肩などに締め付け感や圧迫感などを感じ、痛みや息苦しさのような不快な症状も感じることがあります。

トリプタン系薬剤の服用後、20分~30分でこれらの副作用が出現することが多く、早くて10分くらいで、遅くて2時間~3時間で胸部症候群が消失するといわれています。

ただし、トリプタン系薬剤は脳血管だけでなく冠動脈などにも作用するため、脳血管などに疾患を持っている患者さんには注意が必要です。

他にも、めまいや吐き気、嘔吐、眠気、脱力感などの副作用があります。

アメリカ頭痛学会(AHS)では、心臓疾患がある人へのトリプタン系薬剤の服用はするべきではないと勧告しています。

片頭痛に使用される薬は、前述した薬以外にも、予防的薬剤や塩酸ロメリジンなどがあります。

日常生活での片頭痛の原因と予防

片頭痛は、普段の日常生活で誘発されることがありますが、人によって片頭痛が起こる原因は違います。

大切なことは、自分がどのような原因や条件で片頭痛になるのか知ることです。

片頭痛が起こる条件が多いときには、できるだけその条件や誘因を避けることで片頭痛の予防につながります。

下記に日常生活での片頭痛が起こる原因と予防について記述します。以下を参考にして、片頭痛の予防に役立ててください。

食事での片頭痛の予防(頭痛に良い食事と悪い食事)

片頭痛は脳内の血管が広がって神経が刺激されることにより起こる頭痛です。そのため食事に気を付けることにより、片頭痛を軽減させることが可能になります。

例えば、血管を拡張や収縮させる物質を含む食品を控えることです。

血管を拡張や収縮させる物質は、アルコールやコーヒー、紅茶、チョコレート、チーズ、ナッツ類、柑橘類、たまねぎなどに多く含まれています。

ポリフェノールは、血管を拡張させる作用があるといわれています。

偏頭痛に悪いといわれている食事

ポリフェノール含有量が多い代表的な食べ物は、赤ワインやチョコレートなどが挙げられます。

赤ワインには血管拡張作用があるので、片頭痛持ちの人は注意が必要です。チラミンという物質も片頭痛を引き起こすといわれています。

チラミンが体内に入ると、いったんは血管を収縮させます。しかし、その効果が切れたあとに反動で血管が拡張して偏頭痛が引き起こされるといわれています。

チラミンは、チョコレートやチーズ、たまねぎなどに多く含まれています。グルタミン酸ナトリウムという物質も、片頭痛を引き起こすといわれています。

グルタミン酸ナトリウムは、「旨味調味料」として科学的に合成されて、一般に広く利用されています。

旨味(うま味)とは、1909年に日本人の池田菊苗が発見した日本十大発見の一つで、「L-グルタミン酸ナトリウム(MSG)」といいます。

人間は主に、舌で甘味や塩味、酸味、苦みと旨味を合わせた五味を感じています。最近の研究では、赤ちゃんが母乳で初めて旨味を感じているということもわかってきました。

母乳には、母乳に含まれる50%以上のアミノ酸がグルタミンです。

日本人と旨味成分は馴染みが深く、日本食に使われている醤油や昆布、鰹節、椎茸、緑茶、いわしなどに多く天然の旨味成分が含まれています。

また、海外でよく食べられているチーズやトマト、塩漬け肉などにも多く旨味成分が含まれています。グルタミン酸ナトリウムは、脳内で神経伝達物質として重要な役割を担います。

グルタミンは、身体から毒性のあるアンモニアの排泄を促したり免疫力をつけたり、筋肉合成(同化)などの役割を担う必須の成分です。

グルタミンは、L-グルタミンとD-グルタミンの2種類があります。自然界で存在するグルタミンはL型です。人工的に合成されたグルタミンがD型です。

食用のグルタミン酸ナトリウムは、最初に味の素社が小麦などのグルテンを加水分解して生産していましたが、とてもコストが高くつきました。

その後、コストを抑えるためにアクリロニトリルなどの石油由来成分などを使用した合成法で作られたりしました。

協和発酵工業(現・協和発酵キリン)がグルタミン酸生産菌を発見したため、現在のグルタミン酸ナトリウムを生産する方法は、サトウキビから砂糖を搾り取った廃糖蜜を与えて発酵させてグルタミン酸ナトリウムを得る方法が主流になっています。

ただし、発酵過程においてグルタミン酸生産菌を活性化させる添加剤や硫酸アンモニウムなどの窒素源、発泡を調整する薬剤などが加えられて作られているのが現状です。

旨味調味料(昔は化学調味料といわれていた)という名前以外にも、味の素やハイミー、ほんだし、だしの素などとして販売されています。

グルタミン酸ナトリウムもリフェノールやチラミンと同様に、血管を拡張させる作用があります。

グルタミン酸ナトリウムは、近年では「調味料(アミノ酸等)」などと表示されていることが多いようです。

アミノ酸と表示されている食品には、ほぼグルタミン酸ナトリウム(MSG)が使用されています。

グルタミン酸ナトリウムは、スナック菓子やカップ麺など、加工食品を中心に多く含まれています。

グルタミン酸ナトリウムは、熱を加えると発がん性物質に変化するといわれている「化学合成グルタミン酸」が主成分です。

グルタミン酸ナトリウムは、片頭痛だけでなく、ガンや奇形(アメリカのFDA発表による)なども認められるといわれており、過剰摂取には注意が必要です。

他にも、体重増加や体内炎症、2型糖尿病、非アルコール性脂肪肝などのリスクが高まるといわれています。

また、グルタミン酸ナトリウムは「リーキーガット症候群」になる可能性が高いといわれています。

リーキーガット症候群は、腸管壁にたくさん穴が開く(腸の粘膜が薄くなってバリア機能が失われる)ため、不要な毒素や栄養素、細菌などが体内に吸収される疾患です。

リーキーガット症候群はあまり日本で知られていませんが、この疾患になると腸にガスが溜まりやすかったり肌荒れがしやすかったりします。

他にも、太ったり体調が崩しやすかったりすると思う場合には、リーキーガット症候群の可能性が高いといえます。

コーヒーにはカフェインが入っているため、血管が収縮されるので片頭痛は緩和されるといわれています。

ただし、頭を締め付けられるような「緊張型頭痛」はコーヒーにより血管を収縮されるため逆効果になるという専門家もいます。

偏頭痛に良いといわれている食事

偏頭痛に良いといわれている食事には、ビタミンB群やマグネシウム、オメガ3脂肪酸を多く含む食品を摂取することです。

ビタミンBの中でも、特にビタミンB2血圧を下げる効果があり、片頭痛を緩和される栄養素の一つといわれています。

また、ビタミンB2は、二日酔いからくる頭痛にも効果的だといわれています。ビタミンB群が多く含まれている食品は、卵や緑黄色野菜、鶏肉、ヨーグルト、牛乳、ほうれん草などです。

マグネシウムは、血管を弛緩させる作用がある栄養素の一つです。

片頭痛になると血管が拡張してしまうので、マグネシウムを摂取することにより、血管が弛緩して片頭痛が和らぐ可能性が高まります。

マグネシウムが多く含まれている食品は、納豆や豆腐などの大豆製品や魚介類、ほうれん草、バナナ、アーモンドなどです。

オメガ3脂肪酸は、抗炎症作用の効果がある栄養素の一つとして知られている物質です。

オメガ3脂肪酸を摂取することにより、片頭痛による血管拡張による炎症が軽減するため、有効な栄養素の一つです。

オメガ3脂肪酸が多く含まれている食品は、いわしやさんま、鯖などの青魚やサーモンなどに多く含まれています。

これらの食品以外にも、水分が多く含まれている食品も片頭痛には良いとされています。片頭痛になった状態のときには、軽い脱水症状になっている可能性があります。

そのため、水分を多く摂取することはもちろんのこと、水分量が多いトマトやきゅうり、スイカなども多く摂取することで脱水症状を防ぐことができます。

スイカは水分量が多いだけでなく、マグネシウムも多く含まれているので、片頭痛持ちには有効な食品の一つです。

乗り物や光、音などを注意して片頭痛を予防する

片頭痛持ちの人は、乗り物や光、臭い、音、振動、気圧の変化などで頭痛が起こることがあります。

これは、これら衝撃などの外部情報に対して脳が過敏に反応することが原因だと考えられています。

片頭痛持ちの人の中にはこれらの衝撃だけでなく、日差しや風景、バスや電車などの振動、まぶしい光、カラオケの大きな音、映画館、コンサート、喫煙スペース、食堂やレストラン、フードコートなどでも頭痛が起こる人もいます。

気圧の変化で片頭痛が起こることもあるので、エレベーターや飛行機、登山なども注意が必要です。

これらの刺激に対する予防策ですが、乗り物はなるべく振動が少ない乗り物に乗ったり、乗る場所の位置に注意したりすることです。

また、繁華街や大きなショッピングセンターなどに行くことを控えることも片頭痛予防になります。

ただし現代社会で生活している以上、必ずこうした場所に行ったり乗り物に乗ったりすることはあるでしょう。

そのため根本的な解決には、神経過敏になった脳や身体に対して「適切な働きかけ」をおこなうことです。

適切な働きかけとは、脳の間違った情報記憶を正しい情報記憶に書き換えることです。

脳は一度危険だと判断すると、前述した普通の人には何でもない衝撃や音、光、臭いなどに敏感に反応して頭痛が生じます。

この間違った情報記憶(内部表現)を変換することにより、片頭痛が改善される可能性が大きく高まります。

あんしん療法による片頭痛の施術

あんしん療法は正しい情報を脳に記憶させて、何らかの衝撃などの情報が脳に伝わっても身体が過敏に緊張しないように、情報伝達を正しく脳に認識させるための療法をおこないます。

例えばバスや電車に乗ったときに、身体に軽い衝撃を受けても「大丈夫である」という認識をさせるために、優しく完全無痛の施術により脳に正しい情報を再認識させて記憶させます。

ただ単に安静にしていたり薬を飲んだりして片頭痛が一時的に治まったとしても、脳の間違った記憶により再び振動などで脳に衝撃が起これば、片頭痛が再発する可能性は当然高くなります。

脳科学療法による脳の「内部表現変換」をおこない、脳に伝わる情報伝達システムを再構築して片頭痛が再発しない動きを記憶させることが、片頭痛を改善する大きなポイントになります。

また、あんしん療法では正しい姿勢や椎間板の潰れなども正常化させます。

身体は、足を組んだり横座りなどの姿勢を崩す状態を長時間おこなったりしていると、その状態を脳が正しいと認識して記憶してしまいます。

身体が歪むと神経が圧迫されて何らかの刺激に対して過敏に反応するようになります。

その結果、首や肩、腰などに痛みや不快な症状が生じます。このような状態がさらに長時間続くと、身体の痛みや張りなどが取れにくくなってしまいます。

根本治療とは、間違った脳の情報記憶を正しい情報記憶に内部表現変換する方法をおこなうことです。

根本治療をおこなうことにより、身体全体の正しい連動性を取り戻すことが可能になり、痛みや不快な症状が改善されます。

身体全体のバランスが整うことにより、脳への情報伝達が正しくおこなわれて、外部からの刺激に過敏に反応しなくなり片頭痛などの症状がその場で改善できるのです。

まとめ

私たち人間は、本来身体が持っている自然治癒力を高めて、痛みや病気などを自力で治す他ありません。

ただし、自然治癒力を高めても脳が間違っている情報を記憶しているかぎり、痛みや不快な症状が改善することはありません。

あんしん療法は、既存の西洋医学や接骨院、マッサージなどの治療方法とは決定的な違いがあります。

マッサージや整体などに行くと、「揉み返し」があったなどと、耳にすることがよくあります。これは、毎日の現場でたくさんの患者さんに聞く言葉です。

身体が痛かったり張っていたりして身体の不調を治したいのに、マッサージなどをおこない揉み返しが起こり、逆に身体が痛くなっては本末転倒です。

中には「揉み返しが起こるのは、筋肉が回復している証拠」などと説明して、揉み返しを起こした先生自体がおかしな説明をすることもあるようです。

身体はとても繊細で、グイグイ揉んだりボキボキされたりすることを嫌がり、身体を緊張させて張ってしまいます。

その状態でマッサージや整体を受けることにより、揉み返しどころか頭痛や吐き気まで起きてしまう人も多くいるようです。

本当に身体に優しく正しい施術であれば、自律神経の副交感神経が優位になるため、脳や身体がリラックス状態になり身体の緊張が解けます。

この状態のことを「変性意識状態(トランス状態)」といいます。このときに、脳の内部表現変換をおこなうことが可能になります。

無理な強い施術をおこなえば交感神経が優位になり、身体が緊張した状態で揉まれてしまうため、身体の張りや揉み返しなどの症状が起こるのです。

あんしん療法の施術により患者さんが「良くなった」などと言われるのは、その場で身体の変化が実感できるためです。

脳科学療法であるあんしん療法の一番の強みは、脳に優しい信号を送り身体の緊張を解かせて、本来私たち人間が備わった「自然治癒力」を引き上げることです。

私たちの身体は、常に健康な身体の状態を一定に保つために「恒常性維持機能(こうじょうせいいじきのう)」という機能を保持しています。

この機能により、どのような季節や時期、ある程度のストレスなどでも体温や血圧を一定に保ったり、血液中の糖や脂質を一定に保ったりして常に身体の健康状態が保たれています。

このような自然治癒力を高める療法が脳科学療法である「あんしん療法」です。

あんしん療法は、優しい施術により身体に働きかけるため自律神経の副交感神経が優位になり、リラックスして身体(脳)の緊張が解けるために自然に自然治癒力が上がると考えられます。

身体の緊張が解けることにより必然的に身体の歪みや張り、椎間板の潰れなどが改善されます。また、相乗効果で血流も改善されて自然治癒力が向上します。

あんしん堂では施術以外にも、普段の姿勢や動作、練習方法、休息、栄養など、その人に合った効果的なアドバイスを的確におこないます。あんしんして、ご来院ご相談ください。