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スポーツや加齢で起こる半月板損傷の原因と治療法

私たちの身体は、たくさんの関節で構成されています。全身の骨の数は約206個で、関節の数も頭から足先まで約260箇所の関節で構成されています。

私たちの身体は、なぜか骨の数よりも関節の数の方が多いのです。その関節の中の一つに「膝関節」があります。膝関節は、身体の全体重を支えるとても重要な関節の一つです。

膝関節には、「半月板」という英語のCの形をした重要な軟骨組織の板があります。半月板は、膝関節が円滑な動きをおこなえるように、クッションとして膝関節を補助する役割を担っています。

ところが半月板は、スポーツや重労働などで損傷することが多い軟骨組織です。

しかし、なぜクッションの役割を担う半月板は、スポーツなどで損傷することが多いのでしょうか?今回は、スポーツに多い半月板損傷の原因と治療法について解説します。

膝関節と半月板の関係

人間の膝関節は、立ったり歩いたりする動作などがスムーズにおこなえるように、関節が滑らかに動くような関節構造になっています。

足の骨(特に膝関節)は、身体全体の重量を支える関係上、ある程度の強度が必要になります。

膝関節の構造は、太もも(大腿)にある「大腿骨(だいたいこつ)」と、すねの「脛骨(けいこつ)」から構成されています。

これらの足の骨は、身体のほぼ全体重を支えているために、とても強度が強い構造になっています。強度が強いため、大腿骨と脛骨がそのままぶつかれば、半月板が損傷する確率は高くなります。

そのため、これらの骨が傷つかないように骨の先には軟骨があります。さらに、大腿骨と脛骨の間には、衝撃を和らげるためにクッションやスタビライザーなどの役割をする「半月板」が存在します。

半月板は、膝関節の内側と外側にあり、弾力性がある軟骨組織でできています。

半月板があるおかげで、膝関節をスムーズに動かしたり歩いたり走ったり、ジャンプなどの強い衝撃がかかる動作などもおこなうことが可能になっています。

半月板損傷の原因と症状

前述したように、半月板は、大腿骨や脛骨を外部からの強い衝撃から守る役割を担っています。

膝関節は、身体の中でも特に体重の負荷が大きくかかる関節です。例えば、立っているときに片膝にかかる体重負担は、約1.1倍になります。

これが歩行時になると、片膝にかかる体重負担は体重の約2倍~3倍、階段の上り下りにかかる体重負担は体重の3倍~4倍になります。

さらにジョギング時での片膝にかかる体重負担は体重4倍~5倍、ジャンプ動作では5倍以上の負担が膝にかかるといわれています。

当然、自分の体重の何倍もの負荷が膝にかかれば、膝関節の内部にある半月板に相当の負荷がかかります。

そして、何らかの膝関節が耐えられる以上の衝撃を受けると、半月板に亀裂が入ったり断裂したりすることがあります。

この損傷のことを「半月板損傷」といいます。半月板損傷は、スポーツや重労働などで損傷することが多いようです。

半月板損傷が起こるスポーツは、ジャンプすることが多いバレーボールやバスケットボール、体操、サッカー、重量挙げ、格闘技、ラグビー、スケート、スキーなどです。

他にも、陸上競技や水泳、マラソンなど、繰り返し膝に負担が加わる競技などでも半月板損傷が起こりやすいといえます。

これらのスポーツを激しくおこなうことにより、急激に膝に負荷がかかったり膝を打ち付けたり捻ったりするため、膝関節はとても強いダメージを受けてしまいます。

医学的には、半月板損傷は急性の「スポーツ外傷」に分類されています。半月板損傷は、スポーツ以外では加齢などでも起こりやすく、40歳以上になると多くみられる疾患になります。

半月板損傷が疑われる症状について、下記にまとめました。

 

・スポーツや重労働などで膝を捻ったり打ったりして痛みが続いている

・膝関節が常に違和感や引っかかりを感じている

・膝関節が「ガクッと抜けるような感じ」がして力が入らないことがある

・膝関節が痛みや不快な症状により完全に伸ばしたり曲げたりできない

・膝関節が腫れてブヨブヨしているなど水が溜まっている感じがする

 

これらの症状が認められる場合には、半月板損傷の疑いが高くなります。

外圧からの衝撃の強さによっては、半月板損傷だけでなく「膝の靱帯損傷や靱帯断裂」なども同時に起こることがあります。

半月板は膝関節の内側と外側にありますが、どちらかというと内側の半月板の方が、外側の約5倍も損傷率が高いといわれています。

半月板が損傷すると、膝に痛みや不快な症状をともないますが、他にもさまざまな症状が生じることがあります。

ただし、半月板自体には神経が通っていません。こうしたことから、半月板が損傷しても膝に痛みを感じない場合もあります。

急性期と慢性期による半月板損傷の違い

半月板を損傷して痛みや不快な症状が出る原因は、半月板が損傷したことにより関節軟骨や骨、腱、筋肉などにさまざまな影響が出ることで痛みなどの症状が生じます。

半月板損傷の症状は、急性期と慢性期によって違うため、下記に半月板損傷の症状を「急性期と慢性期」に分けて下記にまとめました。

 

急性期による半月板損傷の症状

・膝の曲げ伸ばしや膝に体重をかけると、膝関節の奥になにか挟まったような感じがする

・膝を伸ばしたときに、なんとなく引っかかる感じ(キャッチング)がある

・膝を捻ると、ポキポキと音が鳴ることがある

・膝を伸ばしたときに、急に真っ直ぐ伸ばせなくなる(ロッキング)ことがある

・ロッキングが起こると、激痛や膝の曲げ伸ばしがうまくできなくなる

・階段を降りたときに、膝の力が抜けて膝がガクッと崩れるような感じがする(ギビングウェイ)

 

慢性期の半月板損傷の症状

・膝関節に炎症が起こり、関節水腫(膝に水がたまる)になってる

・長い期間半月板損傷の状態になっていて、大腿の筋肉(主に前側)が萎縮(細くなったり)している

・半月板損傷が重症化していることにより、関節軟骨を傷つけて変形性膝関節症に進行した状態になる

 

このように、急性期と慢性期の半月板損傷が起こると、さまざまな症状が生じてきます。半月板は一度損傷すると、自然に回復することはないといわれています。

半月板が損傷すると、膝に受ける衝撃を吸収することができなくなるため、関節軟骨がすり減りやすくなってしまいます。

症状が進行すると、すり減った関節軟骨や、骨の骨片やカスなどが膝関節周りの組織を刺激するため膝関節に痛みや不快な症状が生じます。

一般的な半月板損傷の診断と治療法

半月板損傷の一般的な診断は、視診や触診などである程度判別がつきます。視診や触診後に、X線検査(レントゲン)やMRI検査などで、膝関節の骨の状態を詳しく確認します。

さらに半月板の状態を詳しく検査する必要がある場合には、膝の内視鏡検査がおこなわれることもあります。

これらの検査以外では、膝の滑液(かつえき、関節液)の検査などがおこなわれることもあります。

正常時の膝関節内の滑液は無色透明ですが、半月板損傷などで炎症が起こることにより、血液が混じるなど滑液の色に変化がみられるようになります。

半月板損傷の治療は、一般的に保存療法や手術療法などがおこなわれます。膝の痛みが少なかったり半月板の損傷が軽度だったりする場合には、主に保存療法がおこなわれます。

保存療法では、膝関節をサポーターやテーピングで固定する装具療法がおこなわれたり、痛みの軽減のために電気療法などをおこなったりして膝を安静にします。

膝の痛みが強い場合には、内服薬として消炎鎮痛剤が処方されます。また、湿布や軟膏などの外用薬も併用して使用したりします。

他の治療方法としては、膝関節にステロイド剤やヒアルロン酸の注射を場合もあります。

膝に水が溜まり、ブヨブヨしているときには、注射器で増えた滑液を吸引して体外に出す方法もおこなわれます。

これらの保存療法で改善がみられなかったり、痛みや不快な症状がひどかったりする場合には、最終的に半月板損傷に対する手術療法がおこなわれます。

例えば、前述した「ロッキング」の状態がひどく、痛みなどで歩行が困難だったり症状が慢性化していたりする場合に手術療法がおこなわれます。

手術では、損傷している半月板を部分的に切り取る切除術や、損傷した半月板を縫い合わせる縫合術などの手術療法がおこなわれます。

ただし、手術しても半月板損傷が完治するとはいいきれません。なぜなら、切除した半月板は完全に再生されることがないからです。

たとえ半月板を縫合したとしても、半月板が元の正常な状態のようにピッタリとくっ付くことは難しいのです。

ほとんどの半月板損傷の手術は、半月板がロッキングしないようにするための手術がおこなわれているようです。

この手術では、損傷した半月板を最小限切除してロッキング症状が起こらないようにして、さらに他の健常な半月板は温存する方法をとります。

手術後は、膝関節周辺の筋肉を強化するなどして、膝に負担がかからないように運動療法などをおこなうなどして膝関節を強化する方法をとります。

まとめ

前述したように、半月板は、一度損傷すると元の正常な状態には戻りません。そのため、半月板損傷後にスポーツをおこなう際には、再び膝関節に障害が起きないように細心の注意が必要です。

膝に痛みや違和感などがある場合には、半月板損傷にならないためにも、お風呂に入ったり睡眠時間を長めにとったりして膝の回復に努めるようにしましょう。

現在治療しているのにもかかわらず、一向に治らないばあいには、治療方法が間違っている可能性が高いといえます。

私たちの身体は脳が支配しているため、ボキボキやグイグイするような身体を痛めるような治療方法を危険だと感じて身体を硬直させて守ろうとします。

大切なことは、脳にあんしんできる情報を優しく送り、膝が痛くないことを再認識させることです。

半月板損傷や他の膝の障害でお困りの方は、ぜひ脳科学療法である「あんしん堂」にご相談ください。その場で身体の変化を感じることができます。