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脳と自律神経の乱れの関係性と改善法(自律訓練法、自己催眠)について

私たちは、精神的ストレスや肉体的ストレスが多い現代社会を生きる上で自律神経を整えることは、健康で快適な生活をおくるために重要なポイントになります。

テレビや新聞などのメディアでは、「自律神経の乱れ」などについて特集が汲まれて報道されることがよくあります。

しかし自律神経といっても、一体どのような神経なのか、質問されても答えられない人も多いのではないでしょうか。

実は自律神経に乱れが生じるると、精神的にも肉体的にもさまざまな不調を招きます。自律神経が乱れる原因は、脳に大きく関係があります。

今回は、脳と自律神経の乱れの関係性と改善法(自律訓練法、自己催眠)について解説します。

末梢神経における自律神経とは

一概に「自律神経」といっても、なかなか質問に答えられる人はいません。それでは少し、「神経」の基本について理解しましょう。

神経は大きくわけると、「中枢神経」「末梢神経」にわかれます。前者の中枢神経は、脳や脊髄に通っています。

中枢神経は、全神経の中央コントロールセンターとして機能しています。後者の末梢神経は脳と脊髄から枝分かれして、全身に広がっている神経です。

また、末梢神経には「体性神経」と「自律神経」があります。体性神経は、自分の意思でコントロールできることが特徴です。

俗にいわれる「運動神経」とは、体性神経の一種です。体性神経には、この運動神経と知覚神経があります。知覚神経は、末端で受けた情報を中枢に伝える役割を担っています。

これらの体性神経に対し、自律神経は自分の意思とは無関係に、身体の機能を調整する神経です。

自律神経は24時間休みなく働き続ける神経であり、常時呼吸器や循環器、消化器などの活動を調整しています。

自律神経には、「交感神経」「副交感神経」があります。交感神経は、心身を緊張させて興奮状態に導く神経です。

副交感神経は、心身をリラックスさせて鎮静状態に導く働きを担っています。

自律神経の役割

末梢神経における自律神経の役割ですが、自律神経は内臓や血管の働きを支配しています。

例えば食事をしたときに、体内に飲食物が入ってくると自然に胃腸が働いて食べ物の消化や吸収がおこなわれます。

これらの体内活動は、無意識に自律神経が働いて内臓器官を動かしています。

他にも心臓が自然に拍動することや、呼吸により酸素が自然に肺へ取り込まれることなども自律神経の働きによるものです。

これら内臓や呼吸の動き以外にも、自律神経の働きは体温や脈拍、消化、免疫、ホルモンなどの生命維持に関わるあらゆる働きを担っています。

私たち人間の細胞は約60兆個といわれていますが、それらの細胞すべてを無意識に調整している神経が「自律神経」なのです。

自律神経の乱れ

前述したとおり、自律神経は私たち人間が生命を維持するためにとても重要な働きを担う神経ですが、自律神経が乱れるとはどういうことなのでしょうか。

自律神経には、「交感神経」「副交感神経」の2種類があります。この2つの神経はまったく相反する働きにより、内臓や血管の働きを支配しています。

交感神経の働きは脳の「間脳(かんのう)」が多くを担っていて、心拍数を増やしたり血管を収縮させて血圧を上げたりする作用があります。

他にも、消化器の働きを抑える働きなどもあり、心身を緊張させる働きを担っています。

これに対し、副交感神経の働きは交感神経の真逆で、心拍数を減らしたり血管を拡張させて血圧を下げたりする作用があります。

ただし消化器官に関しては逆で、交感神経のように消化器の活動を抑えるのではなく、消化器官の活動を活性化させて、心身をリラックスさせる働きを担っています。

このように、交感神経と副交感神経はそれぞれ真逆の働きを担い、相互にバランス良く作用することにより、私たち人間の身体を正常に保っています。

自律神経の乱れとは、この交感神経と副交感神経の調和の取れたバランスが崩れて、心身に悪い影響を及ぼすことです。

通常自律神経の交感神経と副交感神経はバランスをうまく保っていて、生活環境や時間帯、さまざまな状況に応じてどちらかの神経が優位に働いています。

ストレスや悩み事などが強すぎると、自律神経の乱れが生じてさまざまな病気になることがあるのです。

自律神経が乱れる原因

自律神経が乱れる最大の原因「ストレス」です。現代社会で生活する私たち人間には、さまざまな自律神経が乱れるストレスや悩み事などを抱えています。

例えば、仕事や勉強、恋愛、友人関係、家族関係、健康、将来、失業、転職など、ありとあらゆるストレスや悩み事などが自律神経の働きを乱します。

ただ、ストレス自体は必ずしも悪いわけではありません。適度なストレスが心身にかかることにより、自分にやる気が出たり気合いが入ったりするため、心身の増強に役立つ作用があります。

ところがストレスや悩み事などがあまりに強すぎると自律神経が乱れて、心身にさまざまな悪影響をおよぼします。

ストレスや悩み事以外にも、日常の生活習慣の乱れなども自律神経の乱れにつながります。

例えば、ゲームやテレビ、スマホなどのしすぎで毎晩のように夜更かしをして昼間で寝ていたり、不規則な時間帯に食事をしたりする生活習慣の乱れなどです。

自律神経は基本的に、昼間に交感神経が優位になり、夜間や食事中に副交感神経が優位になります。

前述した不規則な生活習慣をおくっていると、間違いなく交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、心身共に悪影響がおよんでしまいます。

通常、交感神経は朝6時ころから午後にかけて優位度がピークに達し、徐々に下がっていきます。

逆に副交感神経は朝6時ころから午後に下がっていき、午後から夜中にかけて優位になっていきます。

怠惰な生活をおくっていると、交感神経と副交感神経のバランスや切り替わりが崩れて、心身にさまざまな不調や病気などの症状が生じます。

現代人に多い自律神経の乱れは、常時交感神経が優位になることにより心身に不調が起こることが多いのです。

自律神経が乱れると脳貧血が起こる

「脳貧血(のうひんけつ)」とは、脳の血液循環が悪くなり酸素が脳に行き届かずに起こる貧血のことです。

脳貧血はストレスや悩み事などが大きな起因となり、血管運動神経の痙攣(けいれん)により、脳の小動脈が収縮して急性の脳貧血が起こります。

また、重症になると「全身貧血症」の部分的症状として生じる慢性の脳貧血になることもあり、失神することもあります。

脳貧血は自律神経と深く関係があり、自律神経の乱れが生じると起こる疾患です。なぜなら血圧は、自律神経がコントロール(支配)しているからです。

通常、立ち上がるときに自律神経が働いて必要な分の血圧を上半身へ上げないと脳への血液量が減るために、立ちくらみやめまいなどの症状が起こります。

これらの症状が起こるのは、自律神経の乱れが生じて、切り替えがうまくいっていないためです。

自律神経の切り替えがうまくおこなわれれば、立ったときなどに立ちくらみやめまいなどの症状はほとんど起こりません。

2018年(平成30年)7月2日に、天皇陛下が脳貧血によるめまいや吐き気の症状が生じて、公務を取りやめられたと宮内庁より発表がありました。

通常、私たちがいう「貧血」とは、「鉄欠乏性貧血」のことです。例えば、女性が生理で大量の血液が失われて、鉄分が不足して起こる貧血のことを指します。

鉄分は「ヘモグロビン」という赤い色素で構成されています。血液が赤いのはこのヘモグロビンの色素によるものです。

ヘモグロビンは血液の中に流れる赤血球に存在して酸素とくっついて、酸素を全身に送る働きを担っています。

貧血がひどくなると、酸素が全身に行き渡らないため、めまいや息切れなどの症状が生じます。

ただしこの貧血の自覚症状はあまり感じない人が多いといわれています。この貧血は、鉄剤を数ヶ月間服用すると改善します。

これに対し「脳貧血」は、前述したとおり脳に行くはずの血液が一時的にストレスや悩み事などにより減少して、めまいや立ちくらみなどの症状が起こる血圧調整の問題による疾患です。

脳貧血が起こるとめまいや立ちくらみの他にも、フワフワ感、冷や汗、生あくびなどが出ます。

ひどくなると、意識を失って倒れることもあります。脳貧血とは昔の言葉で、医学的には「起立性低血圧」といいます。

脳貧血は座っていても治りません。なぜなら座った状態では頭が心臓より上にあるため、血液が頭部にあまり回らない(上がらない)からです。

脳貧血が起きた場合には、横になって心臓と頭を同じ高さに保って安静にしていることが望ましいといえます。

改善がみられない場合には、足の下に毛布や座布団を敷いて、足を少し高い状態にして安静にしていると、症状が改善する可能性が高まります。

自律神経の乱れをチェックする

前述したとおり、自律神経が乱れるとさまざまな不調や病気などの症状が生じます。自分で実際に、自律神経の乱れがあるかどうかチェックすることもひとつの対策になります。

下記に「自律神経の乱れのチェック項目」を記載します。自分にどれだけの項目が当てはまるか、チェックしてみましょう。

 

睡眠のチェック項目

・寝てもすぐに目が覚めてしまう

・眠りが浅いため昼間に眠くなる

・床に就いてもすぐに眠れない

・ストレスや悩み事があってすぐに眠れない

 

疲労のチェック項目

・常に疲労が溜まっている

・寝ても疲労が取れない

・疲れていて仕事や勉強にやる気がでない

・朝にだるさをよく感じる

 

仕事や勉強のチェック項目

・自分の仕事や勉強にやりがいを感じない

・仕事や勉強をしていてもすぐに飽きてしまう

・仕事ができないことが不安である

・勉強ができないことが不安である

 

メンタル面のチェック項目

・常に不安や恐怖感がある

・1日を通してリラックスできない

・自分の仕事や対人関係に不安がある

・家にいても仕事のことばかりかんがえている

・何かしていないと落ち着かない

・1日中ボーッとしていることがある

・人生の楽しさや嬉しさを感じられない

・何かのことについて思い詰めたり考えすぎたりする

・何かをしようとしても集中できない

・集中力がなく考えがまとまらない

・いつも悲しいと感じる

・自分は怒りやすい方である

・あまり笑わない

・毎日が憂鬱(ゆううつ)である

 

食事面のチェック項目

・あまりお腹が空かない/食欲がない

・ストレスや悩み事があるとついたくさん食べてしまう

・お菓子ばかり食べている

・食事をするといつも胃もたれがする

・食べても食べてもお腹が減る

・食事の前後に胃が痛くなる

・美味しいものを食べても美味しいと感じない

 

体調面のチェック項目

・手足に冷えを感じる(冷え性)

・お風呂に入っても手足の冷えを感じる

・太りやすい体質である

・食べても太ることができない

・1年の間に体重が5キロ以上の増減がある

・よく頭痛がする

・よく肩や首が張る

・元気がない

 

これらの各項目の半分以上にチェックが入るようなら、自律神経の乱れが生じている可能性が高いといえます。

チェック項目のチェックが減るように、日常生活を健康に過ごすようにしましょう。

自律神経の乱れから起こる身体の症状や病気

自律神経の乱れにより、身体にはさまざまな症状が生じます。現代人に多い常時交感神経が優位の状態では、身体の免疫力が落ちて病気になりやすくなります。

体内には、ウイルスなどの病原体から身体を守る免疫システムがあります。

交感神経がずっと優位になると、身体を守る免疫の中心的役割を担う「白血球のバランス」が崩れて免疫力が落ちます。

その結果、風邪や肺炎などの感染症になったり、ガンなどの病気を発症したりしやすくなります。

免疫力の低下以外にも、常時心拍数が増えたり血管が収縮したりしている状態が続くため、高血圧や不整脈になったり、命に関わる狭心症や脳卒中になったりすることもあります。

また、病気の90%以上に関わっているといわれる「活性酸素」が体内に大量に発生して、動脈硬化を進行させます。

動脈硬化が進行すると、前述した狭心症や脳卒中以外にも心筋梗塞や脳梗塞、認知症、ガンなどの病気になる可能性が高まります。

これらの病気以外の自律神経の乱れで生じる症状を下記に記述します。

 

・全身のだるさや疲労感

・多汗

・頭痛やめまい、頭が重いなど

・イライラ感や睡眠障害

・耳鳴り

・躁鬱(そううつ)やパニック障害

・よく口が渇く

・ドライアイ

・瞼(まぶた)の痙攣(けいれん)

・肩こりや首こり

・味覚障害や喉の違和感

・動悸や不整脈

・血圧異常や血糖異常

・胸部圧迫感や呼吸困難感

・吐き気や嘔吐、腹部膨張感

・食欲低下

・生理不順

・頻尿や尿失禁、排尿困難

・便秘や下痢

・性欲減退

・全身の関節痛

・手足のしびれ

・手足の冷え

 

これらの症状が常にある人は、自律神経の乱れが生じている可能性が高いといえます。

自律神経の乱れを整える方法

自律神経の乱れが生じると、身体や心にさまざまな悪影響をおよぼします。前述したチェック項目にたくさんチェックが入るようでしたら、何らかの対策を講じる必要があります。

ここでは自律神経の乱れを整える方法について紹介していきます。

身体を動かす

自律神経に乱れが生じる一番の原因「ストレス」です。ストレスや悩み事を解消する簡単な方法は、身体を動かすことです。

例えば、柔軟体操やストレッチ、ウォーキングなどをおこなうことです。

ハードなトレーニングをおこなわなくても、これらの優しく身体を動かす動作をおこなうことにより、脳内に快楽ホルモンである「ドーパミン」「セロトニン」などの脳内物質が分泌されます。

これらの脳内物質には、疲れが取れたり心が落ち着いたりする作用があり、自律神経の乱れを整えてストレス改善につながります。

これらの身体を動かす動作でじんわりと汗をかくことにより、夜の寝付きが良くなりストレスや悩み事の解消に期待が持てます。

ストレスや悩み事を抱えている人は体力が衰えている人が多く、これらの身体を動かす動作は体力向上につながるので一石二鳥です。

深呼吸をおこなう

自律神経の乱れが生じていると、呼吸が浅くなるため身体が緊張してストレスが強くなります。

このようなときには、ゆっくり大きく深呼吸をおこなうと身体や心がリラックスした状態になります。

なんらかのストレスや悩み事を感じているときに、ため息をつくことがあります。ため息は、無意識のうちにストレスや悩み事を体外へ逃がそうとする作用があるためおこなう動作です。

ストレスや悩み事を感じているときには、ため息よりも深呼吸をおこなう方が身体や心がリラックスできます。

深呼吸の効果的な方法は、息を吸うよりも吐くことに時間をかけることです。息を吐くことは、自律神経の交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態に無意識に切り替わるのです。

とくに緊張する人は、身体や心が落ち着くまでゆっくり深呼吸をおこないましょう。

朝におこなう自律神経の乱れ解消法

朝は、自律神経の乱れを修正する良い時間帯です。目覚めのあとに、さまざまな自律神経の乱れを修正する方法を下記に記述します。

太陽光を浴びる

朝は、自分の自律神経の乱れを修正するとても良い時間帯です。朝起きてからカーテンや窓を開けて、太陽光を浴びるようにしましょう。

しっかり太陽光を浴びることにより、睡眠ホルモンの「メラトニン」の分泌が抑制されて、1日の活動を開始するスイッチが入ることになります。

一度メラトニンの分泌が抑制されると、14時間~15時間後に再びリズム良くメラトニンが分泌されるようになります。

この朝の目覚めリズムを作ることにより、夜自然に眠くなるようになります。これにより、自律神経の乱れが修正されることになります。

朝一番にコップ1杯の水を飲む

朝太陽光をたっぷり浴びたあとに、コップ1杯の水を飲むようにしましょう。食物は寝ている間に消化されるため、朝起きるころには胃の中は空の状態です。

そのため、朝起きたときにもっとも胃に低刺激で身体が活性化するものを体内に入れることが理想であり、その一番良いとされているものが「水」です。

夜間寝ている間には、約数百ml~1lもの水分が汗となって体外に放出されています。すると体内では、血液が濃くなってドロドロの状態になっているのです。

朝一番にコップ1杯の水を摂取することで、血液をサラサラの状態にすることで、高血圧や動脈硬化、脳梗塞、脳血栓などの病気を予防することにつながります。

さらに朝は唾液の分泌量が減っており、口の中に細菌が繁殖しています。水を飲む前に、軽くうがいをしてから、水を飲むようにしましょう。

また、午前中は「デトックスのゴールデンタイム」という説を唱える専門家もいます。

これは、寝ている間に腸が活動して便を作り、朝~午前中に排出する身体のサイクルがあることからいわれるデトックス説です。

朝一番にコップ1杯の水を飲むことは、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促して、スムーズな排便に役立ちます。

朝一番の時間帯は、身体がもっとも栄養素を吸収しやすい状態であり、水分補給に一番適しているといえます。

さて、水を飲むことと自律神経の乱れを改善することとのつながりですが、水を飲むことにより交感神経を刺激して、頭をスッキリさせる作用があるといわれています。

夜寝ている間は副交感神経優位の状態なため、朝一番にコップ1杯の水を補給することにより交感神経優位の状態にさせるため、自律神経の乱れをスムーズに改善する一つの方法になります。

朝食に生野菜や発酵食品を摂取する

朝や午前中の時間帯はデトックスのゴールデンタイムといわれていることから、朝食を必ずしも摂らなければいけないわけではありません。

ただし朝食を摂るようなら、朝食に新鮮な生野菜や発酵食品などを摂取することがいいでしょう。

これらの食品を朝食として摂取することにより、体内の代謝率がアップして自律神経の乱れを整えやすくなるといわれています。

生野菜は血糖値の上昇を防ぎ、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。

漬物やキムチ、ヨーグルト、納豆などには善玉菌が多く含まれていて、腸内環境を整える作用があります。

他にも味噌やチーズなどの発酵食品も腸内環境を整える作用があり、自律神経の乱れを整えることに間接的につながります。

朝の時間帯に緑茶を摂取することも、自律神経の乱れを整える方法になります。

リラックスする音楽や香りなどを楽しむ(脳波とリラックスの関係)

自律神経の乱れを改善するには、前述した方法以外にも、リラックスする音楽を聴いたり好きな香りを嗅いだりする方法があります。

またよく笑ったり入浴したりすることも自律神経の乱れを改善することにつながります。

入浴は38℃~40℃程度のぬるま湯が良いという専門家もいますが、自分が心地良いと感じる温度で構いません。

リラックスする音楽は、リラックスしたときに出現するシータ波(θ波)やデルタ波(δ波)が出る音楽を聴くといいでしょう。

私たちは通常、ベータ波(β波)で生活しています。このとき左脳(顕在意識)が強く働いた状態で注意力や認識力が高く、緊張気味の状態です。

何かに集中しているとき(例えば映画やテレビ、パソコン、スマホなど)には脳波はアルファ波(α波)になっています。

アルファ波は一応リラックスしている状態ですが集中している状態です。これらの状態よりも、シータ波やデルタ波が出る状態の方がよりリラックスした状態になります。

シータ波が出る状態は、眠り掛けの状態や自己催眠の状態で、睡眠と覚醒の境界時の時です。

デルタ波は完全に熟睡していて夢を見ている状態であり、自律神経の乱れを修正するにはシータ波の時が一番適しているといえます。

自己催眠で自律神経の乱れを整える方法

自分自身に暗示をかける(決まった言葉を唱える)ことにより、全身の緊張を解いてリラックスさせる方法をおこなうことを「自律訓練法(autogenic training、自己催眠)」といいます。

自律訓練法は心身をリラックスさせるため、疲労やストレス、悩み事などを軽減させる有効な方法です。

自律訓練法は、1932年にドイツの精神科医であるフーゴ・パウル・フリードリヒ・シュルツ氏によって作られた創始された自己催眠法です。

自律訓練法はひとつのリラクゼーション技法で、心理療法や催眠術のひとつであり、現代では健康増進法として幅広くおこなわれている自律神経の乱れを整える方法です。

シュルツ氏は自律訓練法のことを「中性催眠状態を得るための生理的合理的訓練法であり、心身全般の変換をもたらすものである」と述べられています。

ただし自己暗示は、その効力を信じて受け入れなければ効果が発揮できません。例えば「そんなの効くわけがない」などと思っていると、自己暗示はかかりません。

「私なら変われる」と自分自身を信じて自律訓練法をおこなうことが、自律神経の乱れを整えることができるポイントです。

この文章を、積極的に自分を信じて最後まで読んでいただき、自律訓練法(自己催眠)をおこなっていただければ、訓練法のあとは心身共にとてもリラックスした状態になっています。

部屋は静かな環境で、少し薄暗い環境でおこなう方が、自己暗示がかかりやすくなります。自律訓練法(自己催眠)は、運転する前にはおこなわないようにしましょう。

自律訓練法は、寝る前か起きた後などにおこなうことが良いといわれています。

自律訓練法(自己催眠)をおこなったあとに、最後に消去動作をおこないます。寝る前におこなった場合には、消去動作はおこなわなくても結構です。

また、うつ病や統合失調症、糖尿病、消化器官に疾患がある人は、医師に相談した上でおこないましょう。

自律訓練法(自己催眠)の呼吸法

自律訓練法(自己催眠)の方法はさまざまですが、全身の力を抜いてリラックスした状態で目を閉じて椅子に座り(あぐらでも寝ていても構いません)ます。

身体を締め付けるような服やベルト、時計、眼鏡などはあらかじめ外してから自律訓練法をおこないます。

また、トイレはあらかじめ済ませておきましょう。髪が長くて髪を束ねている人はほどきます。部屋を少し薄暗くして、雑音が少ない場所で自律訓練法をおこないます。

自律訓練法の最初に、前述した深呼吸をおこないます。深呼吸は目を閉じた状態でできるかぎりゆっくり息を吸い、息を吸いきった時点で3秒間息を止めます。

その後、できるかぎりゆっくりと息を吐いていきます。吐く息の方が長い方が副交感神経優位の状態になるため、できるだけ吐く息を長くしましょう。

深呼吸がうまくできるようになったら逆腹式呼吸といって、息を吸うときに胸を開き、息を吐いたときにお腹を膨らませるとさらにリラックス効果が高まります。

深呼吸は5回くらいおこないましょう。深呼吸をしっかりおこなうだけで、心身がとてもリラックスした状態になります。

このリラックスした状態で、「私はとてもリラックスして気持ちが落ち着いています」と言葉を3回程度唱えます。言葉は口に出して唱えても、心の中で唱えてもどちらでも構いません。

私たち人間は、普段深呼吸を意識しておこなうことはありません。それは、いつも普通に(無意識に)呼吸をおこなっているからです。

ただし意識して深呼吸をおこなうことにより緊張が抜けて、心身共にとてもリラックスした状態になります。

自律訓練法(自己催眠)のイメージ法

自律訓練法(自己催眠)の呼吸法(深呼吸)が終わったら、イメージ法をおこないます。深呼吸をおこない心身共にリラックスした状態になったら、手に意識を集中させます。

例えば、右手に意識を集中して、意識の中で「私の右手はどんどん重くなっている」と右手が重いイメージを繰り返しおこないます。

すると、右手がどんどん重くなる感じが得られます。

しばらく(1分程度)すると、右手を持ち上げようとすれば持ち上げることができるけれど、なんとなく右手が重くて挙げたくないような感じになります。

このときのポイントは、右手が「なんとなく重い」で構いません。「右手が重くなくてはならない」ではダメです。

否定形ではなく、自分がリラックスした状態で肯定形の状態でイメージ法をおこなうことがポイントです。

右手が重くなったら次は左手、右足、左足と進めていきます。最後に、身体全体が重いとイメージしましょう。

自分の身体が温かくなるイメージ法

自分の身体が重くなるイメージ法が終わったら、今度は身体が温かくなるイメージ法をおこないます。

自分の身体が重くなるイメージ法と同じ順番で、右手から始めて左手、右足、左足、身体全体がじわーっと温かくなるイメージをおこないます。

なかなか温かくなるイメージが湧かないようなら、自分が温泉やお風呂に入っている姿をイメージをしてみましょう。

その他の身体に対するイメージ法

自分の身体が重くなったり温かくなったりするイメージ法が終わったら、同じ順番で身体が軽くなるイメージ法をおこないましょう。

イメージ法は、あくまで自分が楽になるイメージをおこないます。例えば、「全身の力が抜けている」「気持ちが楽になる」「とても楽しい」「とても嬉しい」などです。

他にも、「お腹が温かい」「呼吸が楽である」「額が心地良く涼しい」「心臓が規則正しく脈を打っている」などのイメージ法もおこないます。

脳は、楽しいことや嬉しいこと、気持ち良いことなどのプラスの事柄をスッと受け入れます。

自律神経の乱れを改善させるにはマイナスの事柄ではなく、プラスの事柄をたくさんイメージすることがポイントです。

最後に、意識の中で次の言葉を10回繰り返して唱えます。

 

「私は今とてもリラックスしています。私は呼吸をゆっくりしています。私は息を吸うたびに、新鮮で清々しい空気が身体の中に入ってきます。私は息を吐くたびに、身体の中の悪いものが外に出て行きます。私はいつも心身共にリラックスした状態です。」

 

これらの行程を毎日繰り返しおこないましょう。この自律訓練法(自己催眠)をおこなうことにより、自然に自律神経の乱れが整い、心身共にリラックスした状態になります。

消去動作をおこなう

一通り自律訓練法(自己催眠)をおこなったあとに、消去動作をおこないます。消去動作をおこなわないと眠気や倦怠感を感じたり、意識がボーッとしたりすることがある場合があります。

自律訓練法をおこなったあとには、必ず消去動作をおこないましょう。

また、前述したとおり心筋梗塞の方や糖尿病の人、低血糖状態の人、精神病や迫害妄想、誇大妄想を示す人などは自律訓練法をおこなわないようにしましょう。

消去動作は、自律訓練法が終わってから足首を前後左右、回転するなどの動作をおこないます。

次に、手をグーパーするように閉じたり開いたりします。あとは寝た状態で身体を回転させたり、背伸びしたりして身体を元の状態に戻していきます。

最後に、ゆっくりと目を開けてニコッと笑って消去動作を終了します。

脳科学的見地からみた自律神経の乱れの原因と改善法

前述したとおり、自律神経が乱れる最大の原因は「ストレス」や悩み事などです。現代社会で生活する私たち人間は、さまざまなストレスや悩み事などにより自律神経の乱れが生じます。

ストレスや悩み事などがあると、私たちは無意識にストレスを回避するためにさまざまな姿勢を取ります。

例えば足を組んだり横座りをしたり、手枕や猫背などの姿勢です。また、仕事中に足を組みながら貧乏ゆすりをする人もいます。

さらにたくさんのタバコを1日中吸っていたり、ストレス発散と称して大量のお酒を飲んだりする人もいます。

タバコや飲酒は、体内で大量の活性酸素を生み出しガンや動脈硬化などの病気を引き起こす原因になります。

足組みや横座り、手枕などの姿勢は、身体全体を歪ませて自律神経の乱れが起こる原因になります。

しかし人間は無意識にストレスや悩み事などにより、これらの悪い姿勢をおこなってしまいます。

常に身体が歪む悪い姿勢をおこなっていると、その姿勢を脳がインプットして歪んだ姿勢を正しいと認識します。

身体が歪めば脳に酸素がうまく行き渡らなくなり、自律神経に乱れが生じて、脳貧血などの疾患が起こることもあります。

自律神経の乱れを改善するには、最大の原因であるストレスや悩み事などを前述したような方法で改善したり、体幹の歪みを修整したりして神経の情報伝達がうまくおこなわれる身体の状態にすることがポイントです。

ストレスや悩み事などや身体の歪みも、脳が情報として記憶してるだけに過ぎません。

これらの症状を改善するには、脳の間違った記憶を変換させることが必要になります。その改善方法が、あんしん療法による「間違った記憶を変換させる」脳科学療法です。

あんしん療法とは、ストレスや悩み事などの脳の記憶を、ストレスや悩み事などがない状態に再認識させる療法です。

また、身体の歪みに関しては、脳に記憶された「身体が歪んでいる間違った記憶」を正しく正常な状態を再記憶(インプットさせる)することで、身体が正常な歪みのない緩やかなS字のカーブが脳に正しく記憶されます。

脳が体幹(背骨や骨盤)に歪みがないと判断すれば、脳は身体を緊張させておく必要がありません。

身体が歪みのない正しい状態になると、脳は身体の緊張をさらに解くため、瞬時に身体の痛みや立ちくらみやめまいなどの症状は消失します。

あんしん療法は、正しい身体の状態を脳に記憶(インプット)させて、身体全体の連動性を取りもどす脳科学療法です。

身体全体に歪みや椎間板の潰れが生じると、腰や背中、首などに負担がかかり、全身に痛みが生じます。

また、全身の痛みだけでなく、ストレスや悩み事などにも影響して自律神経の乱れが生じます。

あんしん療法は背骨や骨盤、脳に負担がかからないような姿勢や動作を取り戻すために、背骨や骨盤に歪みのない状態や正常な動きを脳に再認識させて記憶させます。

身体に歪みのない正しい状態を脳に記憶させて「身体全体の連動性を取り戻す」ことにより、身体全体の動きがスムーズになり、全身の痛みや不快な症状が改善されるのです。

身体全体が歪みのない正しい状態になると、自律神経の乱れも改善されることになり、めまいや立ちくらみなどの症状が改善すると考えられます。

脳科学療法であるあんしん療法により、間違っている脳の記憶の「内部表現変換」をおこなうことにより身体の連動性を取り戻して、全身の関節の痛みや不快な症状がでないように、正常な状態を記憶させることが、身体を改善する上で大きなポイントになります。

まとめ

自律神経の乱れは、脳と密接な関係があります。自律神経の乱れから生じるめまいや立ちくらみなどの症状は、自律神経と脳の情報伝達システムがうまくいかないことから起こる疾患です。

自律神経の乱れが起こる原因は、現代社会における仕事や勉強などのストレスや悩み事などが大きな原因です。

また、ストレスからくる普段の悪い姿勢や動作なども自律神経の乱れにつながります。

自律神経の乱れを解消するには脳の内部表現変換をおこない、身体の歪みのない正常な状態を脳にインプットさせて、ストレスや悩み事などを解消することがポイントになります。

身体の歪みを整えるには、ボキボキしたりグイグイ押したりするような強い刺激を伴う整体やマッサージなどの療法は必要ありません。

むしろこれらの強い療法は、身体を壊して痛みを起こしたり、ストレスや悩み事などの原因となったりします。

身体や脳は、これらの強い刺激をおこなう療法を嫌がるため、患部を緊張させて守るために「揉み返し」のような症状が起こります。

揉み返しは身体が緊張させるため、ストレスにもなります。

身体の歪みを正常化させるには、自分の身体の歪みは何が原因で起こっているのかしっかり原因を究明して、適切な治療を受けることが重要です。

身体に歪みのない康なの状態を保つことは、身体や心を健康に維持する上でとても重要なことです。

人間は、進化の過程で強固で頑丈な背骨を獲得することができました。

しかし、いくら頑丈な背骨を持っていたとしても、休息を取らなかったり普段の生活で不安定な姿勢を取ったりすればストレスにもつながり、全身に痛みやめまい、立ちくらみなどの症状が生じるようになります。

いつまでも健康で長生きするためにも、毎日正しい姿勢やストレスや悩み事などがない生活を心掛けることが重要です。

あんしん療法による脳科学療法により、身体(脳)に正しい姿勢や動作を記憶させることで、身体の連動性を取り戻して身体の痛みやストレスがない状態を記憶させることが可能です。

あんしん療法は、完全無痛で優しい施術であるため、ストレスや悩み事などで身体が緊張して神経過敏のような状態の患者さんでも、あんしんして施術を受けることが可能です。

脳や身体に対して脳科学的に「適切な働きかけ」をおこなうことにより、身体の歪みから起きた全身の痛みやめまい、立ちくらみなどの不快な症状は改善します。

「あんしん堂」では、なるべく本人の早い改善を目指し、仕事や勉強、スポーツなどに早期復帰できるようにアプローチさせていただきます。

身体の歪みや痛み、ストレスや悩み事などでお困りの方はご相談ください。

松島 弘之

浜松の整体「あんしん堂」 院長

松島 弘之

独自の「あんしん療法」によって医者、中小企業の代表、トップアスリート、武道家、モデルなど延べ10万人以上もの患者を施術。同時にストレスや悩みなど、様々な患者の相談を耳にする。
平成28年4月よりベトナムの首都ハノイでベトナム最大のホンゴック病院において、「あんしん堂」施術院開業