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現代人に多いスマホ腱鞘炎の原因と対処法

現代では、スマートフォン(スマホ)が一般的に普及しているため、子供から大人まで誰もが使用する便利な時代です。

スマホの利用も多義に渡り、検索からゲーム、趣味、仕事など幅広い用途で利用されています。

近年の若者は、スマホで話題のゲームにはまり、長時間ゲームをおこない手首や指が痛くなるケースが多くみられます。

もちろん、ゲームだけでなく仕事でスマホを多く使用する人もいます。

親指や手首の痛みがひどくなると、指や手首を動かすだけでなく、そのままの状態でも患部に触れても指や手首に痛みが生じることがあります。

最近、スマホを長時間おこなっていて、指や手首が痛くなることはありませんか。もしかすると、スマホのやり過ぎにより「スマホ腱鞘炎」になっている可能性があります。

今回は、現代人に多いスマホ腱鞘炎の原因と対処法について解説します。

あなたのスマホの操作は

スマホの使用方法は、人によりまったく違います。一般的に多いスマホの操作方法は、片手でスマホを持って人差し指や親指などでスマホを操作する方法です。

また、両手で器用にスマホを操作する人もいます。

さまざまな操作方法がありますが、実は片手でスマホを持って同じ手の親指でスマホを操作する人が、指や手首に痛みが生じる確率が高いといわれています。

スマホ腱鞘炎の原因と症状

前述したとおり、片手でスマホを持ってそのまま同じ手の親指でスマホを操作する人が、圧倒的に多いスマホの操作方法です。

しかし、この方法でスマホを操作すると、手首(手関節)の親指側に炎症が起こり、「スマホ腱鞘炎」になってしまいます。

医学的には、腱鞘炎のことを「狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん、ドケルバン病)」といいます。

手首の親指(母指)側には、2本の腱が通っています。例えば、親指を大きく広げると手首の親指側の部分にピンと腱が張る感覚があります。

この2本の腱は、短母指伸筋腱(たんぼししんきんけん)と長母指伸筋腱(ちょうぼししんきんけん)という腱のことを指します。

短母指伸筋腱は、主に母指の第2関節を伸ばす働きをおこなう腱です。長母指伸筋腱は、主に母指を広げる働きを担う腱です。

そして、その腱を束ねているトンネル状の管があり、親指側の腱とトンネル状の管(手背第一コンパートメント)が炎症を起こして患部に痛みが生じます。

スマホ腱鞘炎がひどくなると、腱が傷ついたり肥厚(ひこう、腱が太くなること)したりして、スムーズに親指や手首が動かなくなることもあります。

また、掌の根元には「手根管(しゅこんかん)」という管があり、手根管は正中神経や指を動かす腱などがあって、神経や腱などが束ねられています。

前述したとおり、スマホを操作するときに、多くの人が親指を使用して操作します。

そのとき、親指だけでなく手首も同時に使って操作しているため、長時間スマホを操作していると手首を屈曲して手根管を圧迫するために手首や親指に痛みが生じます。

手根管の痛みはスマホの操作だけでなく、パソコンでマウスを操作したり、ピアノを長時間弾いたりする動作なども同じように痛みが生じます。

また、スマホを多用する人だけでなく、妊娠出産期の女性や更年期を迎えた女性、手首を多く使うスポーツや仕事をする人にも多いのが特徴です。

スマホ腱鞘炎の診断

スマホ腱鞘炎や通常の腱鞘炎の診断は、親指の付け根付近や手首に腫脹や圧痛(触れると痛みが生じる)があれば、腱鞘炎の可能性が高くなります。

また、親指を他の四指で握り込み、小指側に底屈して親指の付け根付近や手首に痛みが強くなると、さらに腱鞘炎の疑いが高まります。

医学的なテストは、片方の手で親指を握り込み、小指側に曲げる「フィンケルシュタインテスト」で診断する方法があります。

一般的なスマホ腱鞘炎の治療

スマホ腱鞘炎になったときには、一般的に患部に湿布を貼ったりテーピングで手首を固定したりする治療がおこなわれます。

また、炎症を起こして熱感がある場合には、氷で患部を冷やすこともあります。

痛みを有する患部を、安静にして休ませたりシーネ固定をおこなったりするのが患部の回復を早めるといわれています。

他にも、痛み止めなどの投薬や、腱鞘内へのステロイド注射(主にトリアムシノロンなど)をおこなうこともあります。

これらの治療で改善がみられない場合には、「腱鞘切開手術」をおこない腱鞘の鞘を開いて、隔壁の切除や橈骨神経浅枝を切除する方法もおこなわれることもあります。

あんしん療法におけるアドバイス(あんしん自己療法)

前述した一般的治療方法がすべて悪いわけではありませんが、必ずしも根本的解消法になっているとはいえません。

なぜなら、その痛みのある悪い状態を脳が記憶しているため、一時的に痛みが解消されても、腱鞘炎が再発することもあるからです。

痛みがある場合には、痛みを感じている状態を脳が記憶しているため、その間違った記憶を変換する必要があります。

そのためには、まずそのままの状態や親指や手首を動かした状態で痛みのない状態を作る必要があります。

スマホ腱鞘炎の場合には、手首を曲げた状態で親指を使用してスマホをコントロールするため、親指や手首が緊張して手根管が圧迫されるために痛みが生じます。

そのため、親指や手首が圧迫された状態を改善して、痛みのない状態を脳に記憶させる必要があります。

あんしん自己療法による改善方法は、掌を大きく開いた状態(痛みが出ない範囲で)で、空いている片手の親指で親指の付け根付近を外側に広げて8秒くらいそのままの状態を保ちます。

この方法を、患部の何カ所かに分けて、同様に「あんしん自己療法」をおこないます。その方法を3セットおこないます。

こうすることにより、手根管が広がり患部への圧迫が解消されるため、親指や手首の痛みが軽減される可能性が高くなります。

もちろん、親指や手首に強い痛みが生じている場合には、あまりスマホを使用しないなど手首や指を休めることも必要です。

痛みが生じているときに、さらに親指や手首を動かす動作をおこなえば、脳は患部を守るために痛みの生じている箇所をさらに緊張させるために患部に痛みが増してしまいます。

手首や指に痛みが生じている場合には、ゆっくり休めることが重要です。また、お風呂にゆっくりつかることも、患部の緊張を和らげることになるため、スマホ腱鞘炎の改善につながります。

他にも、スマホや仕事をおこなう際に、姿勢を正すことも腱鞘炎防止につながります。

なぜなら、姿勢が悪い状態を長時間保っていると首の骨が前にずれてしまい、頸椎から腕や手に走る神経に信号伝達異常が起こることにつながります。

すると、腕や手に正常に頸椎からの信号が正常に送られないために、腕や手の動きが鈍くなって痛みや張り、しびれなどの不快な症状が生じることも考えられます。

その結果、腱鞘炎の症状が悪化することにもつながるので、姿勢を正して作業することも腱鞘炎の予防には大切です。

スマホ腱鞘炎の場合、小さいスマホを片手で操作するため、画面の大きなipadやパソコンで作業することもスマホ腱鞘炎の予防につながります。

まとめ

このように、現代人はスマホ腱鞘炎になる人が多いため、前述したような手を休めたり親指や手首に負担のかからない機器で作業を進めたりすることも大切です。

人は何かに集中すると、一時的に痛みなどの感覚が感じなくなることがあります。これは、脳の作用によるものです。

何かに熱中することも人間が生きていく上で大切ですが、身体の健康のために休息を取ることも作業効率を向上させることになり、結果としてプラスになります。

身体を休めて、身体に痛みや不快な症状がない状態で、仕事をおこなったりゲームを楽しんだりしましょう。