受付時間
9:00~12:00
15:00~20:00

電気治療で痛みが取れない理由と痛みの対処法

誰でも身体に痛みや張りなどの症状が生じたときに、病院や接骨院などの治療機関に行くと思います。

そしてレントゲン検査や血液検査などの検査をおこない、特に異常がみられない場合にはリハビリや薬物療法などの治療を受けるはずです。

リハビリにもさまざまなものがありますが、よくおこなわれているリハビリの治療法が「電気治療」です。

電気治療は保険がききます。そのため、多くの病院のリハビリ科や接骨院など保険診療をおこなう診療施設では、電気治療がおこなわれています。

しかし、実に多くの患者さんが「電気治療をおこなっても一向に良くならない」といわれるのが現状です。

なぜ、電気治療で身体の痛みや張りなどの症状が取れないのでしょうか。電気治療により、痛みや張りなどの症状が取れないのには理由があります。

今回は、電気治療で痛みが取れない理由と痛みの対処法について解説します。

電気治療とは

病院のリハビリ科や接骨院などでおこなわれる「電気治療」ですが、一体どのようなものなのでしょうか。

まず電気治療の周波について解説します。電気の周波数が低い波のことを「低周波(0~1,000Hz)」、高い波のことを「高周波(10,00Hz~20,000Hzあたり)」と呼びます。

これ以外にも「中周波(1,000~10,000Hzあたり)」や「超音波(20,000Hz以上くらいで人間の耳に聞こえないほど高い周波数)」もあります。

電気治療をおこなったときに、皮膚にピリピリとした感じがするものが低周波治療器で、特にあまり刺激感がないものが高周波治療器です。

低周波治療器と高周波治療器での治療の違いは、効果や部位、原理などによるものです。効果や目的によって治療器を使い分けます。下記に、さまざまな電気治療機器について解説します。

低周波治療器

低周波治療器の特徴は、0~1,000Hzまでの低周波帯の電流を患部に流す治療器です。低周波治療器のメリットは安価で誰でも購入できることです。

そのため、家庭用としても販売されています。ただし低周波帯の領域における電流は身体に流れにくいといわれ、期待した以上の効果が得られにくいといわれています。

中周波治療器

中周波治療器の特徴は、低周波と高周波の間の中間領域である1,000~10,000Hzまでの周波数帯の電気を身体に流す治療器です。

中周波の電気的特性により筋肉に刺激を与えて、筋組織を活性化させるといわれています。

他にも中周波の電気的特性は、身体に電気を流すことで神経細胞の伝導性が低下する「ウエデンスキー効果」現象が起こります。

この現象により、痛みの伝達や知覚の阻止効果に期待が持てます。

ウエデンスキー効果とは生理学などで使用される言葉で、最大ショックや刺激などで何らかの反応を起こさせたあとに、比較的長く作用が継続する増強効果のことをいいます。

微弱電流治療器

微弱電流治療器の特徴は、マイクロカレント波と呼ばれるとても微弱な電流を身体に流す治療器です。

電流自体がとても微弱なため、あまり電気の刺激感を身体に感じません。

身体に微弱な電流が流れると、細胞中のミトコンドリアで合成されるATP(アデノシン三リン酸)が増加して、体内でたんぱく質合成が促進されるといわれています。

これにより、損傷が起きている筋肉などの組織の修復が早まると考えられています。

高電圧治療器

高電圧治療器の特徴は瞬間的に高い電圧を連続的に流す機器で、皮膚に帯する刺激を最小限に抑えるとともに、電気エネルギーを体内の深部にまで到達させることができるといわれています。

身体の深部にまで電流が到達することにより、深部の血流促進や関節の可動域改善に期待が持てるといわれています。

一般的に市販されている機種の多くは、最大で300V前後の電圧を身体に流しますが、電流自体は小さいので健常者には危険はないとされていますが注意が必要です。

高周波治療器と低周波治療器の違い

一般的治療法の解釈では、低周波治療器は、筋肉を動かしてコリをほぐすといわれています。

低周波治療器の特徴は、低周波により筋肉を刺激して、筋肉の収縮により肩こりや腰のこりなどを和らげることを目指します。

また、麻痺した筋肉の萎縮予防やマッサージ効果に期待が持てます。低周波の特徴は、筋肉や皮膚にピリピリ感などの刺激を感じます。

低周波治療器は主に、病院のリハビリ科や接骨院、マッサージ専門店、家庭でおこなう家庭用治療器として広く利用されています。

これに対し高周波治療器は、血管を拡張させてコリをほぐす作用があるといわれています。

高周波の電気は、身体の深層部分にまで深く浸透して血管を拡張させ、血行を促進させるといわれています。それにより肩こりや腰のこりなどの改善を目指します。

さて、高周波治療器による高周波パルスの「磁気的作用」とは、磁石の作用と同じなのでしょうか。

高周波パルスの磁力は、時間の経過とともにめまぐるしい変化が起こります。例えば高周波パルスは、1秒間に数百万回もの変化が電磁界に起きるといわれています。

それにより、粒子に熱を与えることもあります。例えば鉄分の周囲の電磁界が変化することにより、鉄分内部に熱が発生しやすくなることが研究によりわかっています。

高周波治療器の歴史と歩み

1892年に生理学者のd‘Arsonal氏(フランス)が、身体に周波数を伴う電流を流すと生じる作用に着目して、高周波による電気治療を始めました。

1929年には、Schlliephakeらが科学的体裁を整えて高周波による治療法を人体に応用したことが本格的な電気治療の始まりだといわれています。

1940年代に入ると、高周波治療器による連続発信治療時の火傷の防止のために、Ginsbergらが高周波パルス電磁界の研究を始めました。

日本では、1950年代に鈴木正夫らが、麻痺筋治療のために低周波による電気治療を発表しています。

1960年にNadasdiが、高周波パルス電磁界が創傷(そうしょう)の治癒を速めるという報告を発表するなど、この頃から電気治療分野の研究が少しずつ活性化されてきました。

ここでの研究では、非熱的で微弱な高周波パルス電磁界は創傷の治癒だけでなく、血行促進や血腫の分解などに有効だとされていましたが、その基本的メカニズムはわかりませんでした。

1980年には、高周波パルス電磁界と生物学との結び付きの研究がおこなわれています。

例えばLyleらは免疫系への影響について証明し、Contiらは細胞分裂への影響を証明しています。

そしてこれら免疫系や細胞分裂へのメカニズムの根本に「Ca2+(カルシウムイオン)」の存在があることを推定するものの、それを証明するデータは得られていなかったようです。

日本の企業では、1985年6月に松下電工により、高周波治療器の研究が始まりました。

松下電工はさまざまな大学や研究機関との共同研究で、高周波パルス電磁界が生体に与える影響について研究を重ねていました。

それにより、松下電工は家庭用の高周波治療器を発売しました。

生体電気の発見と歴史

生体電気は、身体を動かす筋肉や神経、脳、心臓、その他の組織や細胞などには「電気的性質」があり、神経活動が電気的活動であることがわかっています。

生体電気は「電気生理学」という学問により現在も研究が進められています。

生体の電気信号の研究は、古くはイタリアの医師で物理学者であるルイージ・ガルヴァーニ(Luigi Galvani)や物理学者のアレッサンドロ・ボルタ(Alessandro Giuseppe Antonio Anastasio Volta)によって、初めて生体電気の研究が進められたといわれています。

1771年にガルバーニは、電気火花を死んだカエルに当てると筋肉が痙攣(けいれん)することを発見しました。

ボルタは、ガルバーニが発見したカエルの筋肉痙攣現象である「動物電気」の研究をおこない、カエルの足が電気伝導体(つまり電解質)であると考えていました。

ボルタはカエルの足の代わりに、食塩水に浸した紙を2種類の金属で挟むことにより、電気の流れが発生することを発見しました。

彼らの主張には違いがありますが、両者の論争はさておき、彼らの研究から生体電気が発見されたことは事実です。

余談ですが、日本では江戸時代の博物学者である平賀源内が復元した「エレキテル」という摩擦起電器が、電器の発生する物理的証明機器として世に出しています。

エレキテルは静電気の発生装置で、この名前の由来はオランダ語(ラテン語)の「elektriciteit(電気、電流)」がなまったもののようです。

現代では医学の進歩により生体電気について、さまざまなことがわかっています。例えば現代の医学やエレクトロニクス技術の進歩により、神経活動を電気回路で計測することが可能です。

しかし、昔の医学ではどのような仕組みで、電気が神経内で伝わるのかは謎のままでした。

当時はこの分野についてあまり研究する者も少なく、神経が信号を減衰せずに伝えるのか減衰して伝えるのかなどもよくわかりませんでした。

当時のほとんどの世界の研究者たちは、神経の電気信号は減衰しながら伝達されると考えていました。

この当時の日本の研究者である慶応大学の加藤元一氏や田崎一二博士は、カエルの座骨神経を使う実験で、神経の電気信号が減衰せずに伝わる説を提唱(当時の万国生理学会、現国際生理学会で実験)して、世界的に一躍脚光を浴びました。

現代の医学では、イギリスの電気生理学者であるエドガー・ダグラス・エイドリアン( Edgar Douglas Adrian)により、末梢神経から「スパイク」と呼ばれるデジタル信号の波形が記録されています。

スパイクは、「神経発火」や「神経インパルス」とも呼ばれています。

この記録により、神経の電気信号は減衰することなく伝達されていることがわかり、「閾値(いきち、刺激の強さがある限界値)」をもって、「全か無かの法則」に従ってスパイクが生じることなどがわかりました。

このスパイクの電気信号は神経だけでなく、筋肉や細胞などでも同じように生じることがその後の研究により明らかにされています。

「全か無かの法則」についてですが、生物の細胞や器官などには前述した閾値では反応がなく、閾値以上では刺激の強さに関係なく常に最大の反応を示す反応の現れ方のことです。

「全か無かの法則」は「悉無律(しつむりつ)」ともいい、1871年にバウディッチ(H. P. Bowditch)が提唱した法則です。

生体電気とは

生体電気とは、私たち人間を含めた生物全体にみられる「発電現象」のことです。

体内にある細胞を囲んでいる生体膜は、通常は生体膜の外側が正(+)で内側が負(-)に帯電していて内外に電位差があります。

生体膜の膜電位のことを「静止電位」といいます。静止電位は通常数mV~80mVの値を示します。

通常、生体電気はこの状態なのですが、細胞が何らかの刺激を受けて興奮した状態になると、細胞の生体膜はイオンに対する透過性を変化させるのです。

この変化により、ナトリウムイオンが生体膜を通して細胞内へ流れ込み、細胞内外の電位差が減少(脱分極)します。

この状態のときには、細胞の内側も正(+)になることもありますが、しばらくすると元の状態(負、-)に戻ります。

神経とは、多くの細胞の「軸索(じくさく)」という細い突起の集まりで成り立っています。

以前は個々の細胞レベルで、どのような生体電気信号が運ばれているのかわかりませんでした。

また、この当時は細胞膜がどのような性質でどのように活動電位が生じるのかはわかりませんでしたが、ヤリイカの実験により解明されたのです。

電気化学分野の進歩により、静止膜状態で細胞内にはカリウムイオン(K+)が多く、細胞外にはナトリウムイオン(Na+)が多いことがわかっています。

イギリスの物理学者であるホジキンは、ヤリイカの軸索を用いて電気計測をおこないました。

ヤリイカの軸索はとても大きいため、正確な膜電位変化を計測することが可能だったのです。

また、細胞内のイオン濃度を変化させて実験することも可能で、ナトリウムイオンの一時的流入が起こると、膜電位がプラスに変化して活動電位が生じる(Na説)ことがわかりました。

これにより、最初の「イオンチャンネル(ion channel)」の概念ができました。

イオンチャンネルとは、細胞の細胞膜や内膜などの生体膜にある「膜貫通たんぱく質」の一種で、受動的にイオンを膜透過させるたんぱく質の総称のことです。

イオンチャンネルは、「イオンチャネル」ともいいます。イオンチャンネルは、細胞の膜電位の変化や膜電位を維持させる作用があり、細胞内でイオンの流出入もおこないます。

またイオンチャンネルは神経細胞などでの活動電位の発生や、細胞での静止膜電位の維持、感覚細胞での受容器電位の発生など、さまざまな細胞内外の活動に深く関わっています。

イオンチャンネルは、イオンを細胞膜の内外に透過させるための生体機能に必須のたんぱく質であり、小さなものではバクテリアから高等動物まであらゆる細胞に発現します。

ただしイオンチャンネルは、「イオン選択性フィルター」により、細胞膜を通ることができるイオンの種類や大きさが決まっています。

これらの現象からもわかるとおり、生体電気とは細胞の膜現象により発生する電気のことです。

このような生体電気が体内で発生するため、今現在おこなわれている西洋医学の検査である心電図や筋電図、脳波図などの医学診断や、保存療法の一環としておこなわれる電気治療など、さまざまな医療関係機器などに応用や活用がされています。

余談ですが、デンキナマズなどの強い電気を発する生物(数百Vもの電気)の生体電気も、人間と同じような細胞の生体電気による電気現象によるものです。

電気治療に治療効果があるか?

国民生活調査では、男女ともに必ずといっていいほど、肩こりや腰痛が上位にランキングされます。

これらの症状が生じると、多くの患者さんは整形外科や接骨院などに行き、レントゲン検査などを受けて骨に異常がないとわかれば、リハビリで必ずといっていいほど電気治療を受けることになります。

電気治療で電気が患部に流れると、筋肉にビーッとするような感じを受けます。果たして、この電気治療には効果があるのでしょうか。

実は、2007年までに発表された「慢性腰痛患者さんに対する電気治療の効果」を検証した研究があります。

電気治療には、いくつかの種類の電気治療法がありますが、その中でも「経皮的末梢神経電気刺激(TENS)」と呼ばれる電気治療の効果について検証されました。

この検証では、電気治療の効果と偽薬(ぎやく、薬ではない偽物)と比較検証しています。

この検証によると、電気治療による腰痛の痛みが解消されるような効果として、一致される結果が得られませんでした。

その一方で、電気治療による電気刺激を受けた箇所に、微少な不快感があったという報告があります。

アメリカ神経学会が発行するガイドラインでは、電気治療つまり「経皮電気神経刺激(TENS)」やポータブルデバイスなどの電気治療機器による痛みの治療法は、効果的ではないことを示しています。(米国神経学会の医療ジャーナルの2009年12月30日、オンライン号)

一言で腰痛といっても、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、側湾症、すべり症など、さまざまな形態の腰痛があります。

そのため、腰痛の種類を細かく分類して研究や調査をおこなうなどの信頼性に足りるデータがそろっていないことも効果的な検証や効果が得られていない事実です。

電気治療でおこなわれる低周波や高周波、またはそれらの周波を組み合わせて電気を流す「干渉波」やマイクロカレント波などもありますが、それぞれの周波も違い強さも違います。

人によっては、軽い電気でも強いと感じることがあり、強いと感じた時点で筋肉(脳)は緊張してしまいます。

日本の医療では、一般的治療法として薬物療法や神経ブロック注射、手術療法、電気治療、鍼灸、理学療法などの治療法を、急性痛でも慢性疼痛でも同じようにおこなわれています。

これに対し欧米の医療では、さまざまな研究や検証がおこなわれ、治療の効果を検討して、その結果に基づいてエビデンス(科学的根拠や信頼度)が設定されています。

以下の表は、ヘルスケアビズがまとめた表です。この表は、身体に対する負担が少ない慢性腰痛の治療法について、エビデンスレベルをまとめたものです。

しかし、整形外科で普通におこなわれるこれらの治療法でも、とても評価が低いものがあることに注目する必要があります。果たして、日本の医療はこのような状態でいいのでしょうか。

 

ヨーロッパにおける慢性腰痛に対する低侵襲治療のガイドライン(資料*を一部改編)

治療法

エビデンスレベル

効果

推奨グレード

アセトアミノフェン
(解熱鎮痛剤)

B

鍼療法

適度

B

認知行動療法

B

エクササイズ
(運動療法)

B

集学的リハビリテーション
(整形外科医と心療内科医の連携による)

B

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

適度

B

脊椎マニピュレーション

適度

B

オピオイド系鎮痛薬

適度

B

ベンゾジアゼピン系
薬剤

適度

B

マッサージ

適度

B

ヨガ

適度

B

三環系抗うつ薬

小-適度

B/C

抗てんかん薬

C

腰痛教室

C

牽引

有害性はない

D

アスピリン
(解熱鎮痛剤)

判定不可

I

バイオフィードバック
(筋緊張の抑制)

判定不可

I

干渉波

判定不可

I

低出力レーザー

判定不可

I

腰部サポーター
(コルセット)

判定不可

I

短波ジアテルミー
(高周波電気治療)

判定不可

I

骨格筋弛緩薬

判定不可

I

経皮的末梢神経電気刺激
(TENS)

判定不可

I

超音波

判定不可

I

※推奨グレード A:強く推奨する,B:推奨する,C:推奨しない,D:推奨しない,治療効果なし,I:エビデンス不十分
*慢性腰痛ガイドライン(Chou.et.al 2007) *ヘルスケアビズ参照

実は、物理療法機器である電気治療機器は、主に日本で多く普及されているものです。逆に欧米諸国では、超音波治療器が主流です。

この違いは、日本人が昔から身体を揉まれる感じの物理的刺激を好むためだといわれています。

そのため、揉まれる感じに多少なりとも似た感じの電気治療機器が日本で主流になったと考えられます。

電気治療で治らないワケ

電気治療について、さまざまなことを記述してきました。前述した内容からもわかるとおり、電気治療でさほど治療の効果が出るとはいえないのが現状です。

電気治療の目的は、患部に電気を流して筋肉の緊張を緩めるというものです。確かに身体が痛む箇所は、筋肉が脳の作用により緊張している状態です。

そのため患部の血流が悪くなり、身体を治すための栄養素が患部に行き届きにくい状態です。

血流が悪くなると、老廃物などの疲労物質も患部に溜まりやすくなるため、痛みや張り、疲労などが取れることも悪くなります。

その患部に対して電流を流すことにより、血流改善や痛みの改善を目指すものが電気治療の考え方です。

しかし電気治療により改善がみられたかどうかは、疑問符を付ける専門家が多いのが現状です。逆に不快な症状を感じる患者さんも少なくありません。

体内では身体や内臓器官などを動かす生体電気がありますが、生体電気と電気治療器から流す電気は全くの別物です。

もし電気治療を受けて身体の状態が良くなるのであれば、電気治療器による治療方法は正しいといえますが、あまりも改善がみられないという患者さんが多いのが事実です。

電気を流しても、効果が得られないのには理由があります。

例えば、身体が事故や睡眠不足、スポーツ障害などによる外部からの刺激や普段おこなう身体を歪ませるような姿勢や動作をおこなっていると、体幹が歪んで椎間板の潰れが生じ身体に痛みが生じます。

身体を治す上で大切なことは、身体に電気を流すことではなく、身体の歪みを修整したり間違った脳の記憶を変換したりすることです。

電気治療とあんしん療法の違い

電気治療とは、あくまで患部に電気を流すことにより、筋肉の緊張を緩めるというものです。

しかし痛みを伴う緊張した患部に電気を流せば、患部が危険を感じてより患部を緊張させていることも考えられます。

患部の緊張を取り除くには、あくまで無理な刺激を患部に与えずに脳に理解させることがポイントです。

あんしん療法の一番の強みは、私たち人間が備わった「自然治癒力」を脳科学療法により自然に引き上げることです。

私たち人間や多くの動物には、生まれつき備わった自然治癒力という自分の身体を治す力が備わっています。

私たちの身体は自然治癒力が備わっているおかげで、毎日健康な生活を送ることができるのです。

具体的に自然治癒力とは、「自己再生能力」や「自己防衛機能」、「恒常性維持機能」などです。

例えば自己再生能力は、転んだり事故に遭ったりして骨を折ったり皮膚を擦りむいたりしても、傷口が自己の再生能力により自然に塞がるなどの身体に備わった能力のことです。

もちろん、手術などで医師が傷口を縫うなどして縫合することで傷口は塞がりますが、最終的には自己再生能力が働くために傷が治るのです。

こうした自己再生能力や、自然治癒力を高める脳科学療法が「あんしん療法」なのです。

あんしん療法は、優しく身体や脳に働きかけることにより、自律神経の副交感神経を優位にさせることが可能になるため、身体が自然にリラックスして緊張が解けるために自然治癒力が上がると考えられます。

身体の緊張が解けることで歪みや張り、椎間板の潰れが改善されるため、血流も改善されて自然治癒力が上がります。無理に身体に電気を流す必要はありません。

完全無痛で優しい施術は、施術者から患者さんへあんしんできる信号が患部から脳へ送られるために、脳が身体の緊張を解いて痛みや張りなどの症状が瞬時に消失すると仮説を立てることができます。

また、あんしん療法による脳や身体に優しい自然な施術方法を施すことにより、脳内で「ノルアドレナリンやセロトニンなど」の脳内神経伝達物質が大量に放出され、自然治癒力がアップするとも考えられます。

これらの脳内神経伝達物質が放出されることにより、痛みの信号を脳に伝える経路が遮断されて、身体の痛みや張り、不快な症状などが消失したり緩和されたりすると考えられます。

まとめ

前述したとおり、身体には生体電気が常時生じているおかげで、筋肉や内臓を動かして日々の健康を保っています。

事故や怪我などにより、身体に痛みが生じると身体を治すために自己再生能力が働きますが、休息を取らなかったり間違った治療法をおこなったりすれば、患部の治癒が遅れてしまいます。

大切なことは、あくまで自然に身体に備わっている自然治癒力をアップさせてあげることです。

あんしん療法では、電気機器などを使用して身体に電気を流すような方法は一切おこないません。

あんしん療法では、気功により体内の「氣」の流れを正常化させる方法をおこなうことはあります。

気功自体も、「氣」による生体電気を改善することに一役買っていることが考えられます。

なぜなら、古来より中国では導引などの気功技術により、人々の痛みや張りなどの症状を改善してきた事実があるからです。

施術でも氣の流れでも、大切なことは脳の内部表現変換をおこない、脳に正しい状態をインプットさせることが身体を改善させるポイントです。

電気治療やその他の保存療法などをおこない、何ヶ月経っても痛みが改善されない場合には、治療方法自体が間違っていると考えられます。

身体や骨盤の歪みがあれば、生体電気の流れも乱れが生じるため、筋肉の緊張が取れることはないでしょう。

身体の痛みや張りなどの症状で電気治療などの治療法をおこなうまえに、今一度不具合が生じた身体の状態を注目してみることも大切です。

身体の歪みや生体電気の流れを整えることに、ボキボキしたりグイグイしたりするような整体やマッサージなどをおこなう必要はありません。

身体や脳は、優しく身体に無害な施術や気功などを受け入れます。

それにより、脳の内部表現変換がおこなわれ生体電気の流れが改善されて、身体の痛みや不快な症状などが改善する可能性が高まります。

電気治療やその他の保存療法をおこなったのに身体の痛みが取れなかったという人は、自然で優しく根本的に身体にアプローチする方法をおすすめします。

「あんしん堂」では、身体の歪みなどにより起こるさまざまな身体の不調にも対応しています。

身体が歪むと腰や膝の痛みだけでなく、肩こりや首痛、頭痛、股関節の痛み、内臓の不調、婦人科系などの症状も起こります。

逆に言えば、身体や骨盤の歪みが正常化することにより、これらの症状が瞬時に解決する可能性が高まります。

身体の痛みや張りなどの症状をすぐに改善したいという人は、ぜひ「あんしん堂」へご相談ください。

松島 弘之

浜松の整体「あんしん堂」 院長

松島 弘之

独自の「あんしん療法」によって医者、中小企業の代表、トップアスリート、武道家、モデルなど延べ10万人以上もの患者を施術。同時にストレスや悩みなど、様々な患者の相談を耳にする。
平成28年4月よりベトナムの首都ハノイでベトナム最大のホンゴック病院において、「あんしん堂」施術院開業